ドブガイ

ドブガイ
写真は今晩のお味噌汁の具
ではなく、タナゴの産卵に用いる二枚貝でドブガイといいます。
タナゴは貝の中に産卵をするので、タナゴ繁殖には不可欠な存在なのです。
貝の長期飼育は難しいといわれます。
貝は魚のように固形のエサを与えたところで、それを摂取することができません。
貝は体内に水を取りこみ、必要な栄養分を体内に残し、不要な水を排出しているのです。
部屋の中に設置した水槽においては貝が必要とするだけのプランクトンを保つことが困難なことが、難しいと言われる一番の要因でしょう。
ろ過器が貝に必要な栄養素をとってしまうことも考えられますし、そもそも水道水には栄養がありません。
屋外で容器にソイルを敷き、水草に用いる肥料も使ってビオトープに仕立てて、貝を飼育するかたもいらっしゃるほどです。お日様も当たるし、植物プランクトンがわくこと期待するのです。

水槽管理下においてはセットしたての新しい環境ではなく、底砂がこなれてきて、飼育水が富栄養化したころ、PSBやムセキツイ動物用の液体飼料などを用いて長期飼育を目指します。
タナゴが産卵してから数ヶ月のあいだ、環境まるごとをキープしなければ稚魚が貝からでてくるタイミングに出会えないからです。

活発な貝は、意外に早いスピードで底砂内を移動します。自ら底砂に突き刺さったかのような体勢のこともしばしばです。貝を必要以上に刺激することなく、底床内の通気性、通水性を確保する底砂そうじのやり方もポイントとなります。