水道水

高度浄水ってなに?

高度浄水・・・従来の浄水処理に、より性能の高いオゾン処理装置と生物活性炭吸着処理装置が加わり、これまで対応できていなかった物質(細かな有機物やカビやカルキなどのニオイ物質、トリハロメタンのもととなる物質)にも効果を得ようとする浄水システム。

人間にとってはより安全でおいしい水とのことで、平成25年度中に東京都・利根川水系の全量が高度浄水になります。
現在、東京23区のほぼ全域は高度浄水と通常水のブレンドであります。
これが100パーセント高度浄水に切り替わったとき、魚や水草たちにどのような影響があるのか(ないのか)は、きちんと把握しておかなければなりません。

東京都・浄水場の水づくりの技術、またその進歩は素晴らしいものがあり、
10年前と現在とを比べると、水槽で暮らす生き物たちにとってより良い水になっております。(東京23区)
導電率が高かったため、R/O浄水器を通してディスカスやアルタムエンゼルを飼育していたケースでは、当時水道水の導電率は300マイクロジーメンス前後でありました。この数値を適正レンジまで落として水かえ作業をしたものでした。
現在、東京の水道をひねって出てくる水の導電率は180マイクロジーメンス前後で、観賞魚飼育における基本的な水づくりの方法を用いさえすれば、多くの魚種に対してそのまま使用できる状態であります。

しかしながら、水道水から不純物が少なくなることには注意が必要です。
まったくの純水では魚たちは生きていけません。そこに微量元素やミネラルが必要なのです。

たくさん入れればきれいになるだろう!という考えで、水槽のろ過装置に高性能活性炭を規定量よりも多く導入し、魚の肌が荒れてきてしまった・・という経験をお持ちのかたは少なくないはずです。

新しく出した水は必ず水質検査をし、魚たちにとって良好なレンジに調整したものを使ってあげたいものです。