亜硝酸塩測定

亜硝酸塩測定
お客様がご自宅の水槽の水を持ち込み、お店でその水質を調べる、ということがあります。
いまいち調子が悪い・・とか、魚が死んでしまった・・などというケースが多いです。
化学の実験みたいな水質測定やNO2(エヌオーツー)とかアンモニアなどといったキーワードに拒絶反応を示すかたも少なくありません。
お客様の水のpHは6.5でありました。
(今朝の東京の水道水はちょうど7.0でありました。ぴったりだと気持ちがいいです。7.1とか7.2の日もありますね。)

亜硝酸も調べてみます。

写真右側の黄色のレンジが良好を示します。
左側の真っ赤なゾーンは魚の命に関わるレンジです。
オレンジ色で、ギリギリ許容範囲を示しておりました。
ここで問題となるのが、今回の水質測定は、いまそのときの状態を把握するものである、ということです。
水かえ作業の日から、何日でこの数値に達するのか、あるいは何日でこの数値を超えてしまうのかを知るには、連続しての測定が必要ということになります。
本日の水道水はちょうどpH7.0でありましたが、この水道水の亜硝酸濃度は限りなく0に近いものです。(※本日の数値。今回の水質検査キットで測定すると右側の黄色になります。)

亜硝酸濃度の高い水を捨てて、亜硝酸濃度の低い水を入れる水かえ作業をすると、水槽ユニット全体の亜硝酸濃度は下がります。
バクテリアが順調に作用すれば、亜硝酸は下がります。

亜硝酸値が上がる原因がないかも探っていきましょう。
魚の数
餌の量、回数
水かえの量、回数
底床内やろ過槽の汚れ具合
底床内のそうじのしかた
ろ過槽のそうじのしかた(そうじのときに、いかに魚やバクテリアにダメージを与えず良好にキープするかがポイントです)

いろいろとポイントがあります。
水質測定しただけで安心!となるわけではありません!がんばりましょう。

エサは必要かつじゅうぶんな量を給餌のたびに見極め、底砂に堆積したり、フィルターに吸い込まれないようにする。
水かえは定期的に、水かえ前と水かえ後の水質環境に変化がないように管理する。
底砂クリーナーを使いこなす。
ろ過槽は全部をまる洗いではなく、分割して管理し、飼育水を取り出してその水で洗いバクテリアの保持につとめる。
など、管理者自身のスタイルに合う方法を探ってみてください。
亜硝酸値を測定して真っ赤な亜硝酸地獄をみるよりは、亜硝酸ゼロのレモンイエローの色を確認しましょう。