店長日記

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熱帯魚が元気なく、フラフラ泳いでいるのですが・・・。
という質問を受けました。
「これを入れればシャキーン!と元気になります!」と、劇的に作用する魔法の薬はありません。今日は腎臓について考えてみましょう。

腎臓は人間には二つありますが、魚はひとつです。魚にとって腎臓は、鰓と同じくらい重要な臓器です。腎臓は血液中の不要な老廃物(有害なアンモニアなど)をろ過し、尿として排泄させます。魚の血液は腎臓を通過してきれいになるのです。
血液を池の水にたとえると、心臓がポンプで、腎臓はフィルターになります。ただし、池のフィルターには浄化のためにバクテリアが必要ですが、腎臓にバクテリアは不必要です。不必要どころか腎臓にバクテリアが進入すると、腎不全を引き起こして魚は死んでしまいます。
一般的に、体内に病原菌が侵入すると病原菌は血液中に入り込み、腎臓までたどり着きます。病原菌に感染した魚を解剖して腎臓を検査すると、腎臓に病原菌が繁殖している場合がよくあります。
腎臓に侵入した病原菌を殺菌する方法は、薬浴または経口投与(エサと混ぜて与える)です。薬浴の場合、薬は鰓から吸収され、血液中に入って腎臓に送り込まれます。経口投与は腸から薬が吸収され、同様に血液中から腎臓に入ります。そして腎臓にいる病原菌を殺菌します。
病原菌も薬も血液によって腎臓まで運ばれるわけです。
人と同様に魚の血液にも寿命があります。古くなった血液は新しい血液と入れ替わります。
魚の血液は腎臓と脾臓で作られていますので、どちらも魚にとって重要な臓器なわけです。
魚にストレスがかかると腎臓の機能が低下します。すると、腎臓が血液を作る能力も低下するので、魚は貧血状態になります。貧血を起こした魚は、水面に集まり鼻上げ(頭部や口を水面に向けてパクパクしている状態です)します。酸素を運ぶ血液が少なくなってしまっているため、酸素不足になるのです。エアレーションしているにもかかわらず、魚が鼻上げする、水面近くをフラフラ泳ぐ、という状態になります。
この場合の対応策は、まず水温を下げることです。まずは1℃下げてあげます。(いきなり2℃も3℃も下げると、変温動物である魚は体温が急降下し、死にいたります。)水温が下がることにより魚の行動を鈍らせて、酸素の消費量を少なくします。また、低水温では水に溶け込む酸素の濃度が上昇します。
このようにして魚を落ち着かせてから、塩を0.3~0.5パーセント入れます。
浸透圧を調整することにより、魚の腎臓負担を軽減させます。

ストレス・・・
観賞魚を飼育するうえで、病気は必ずといってよいほど、飼育者が遭遇する問題です。観賞魚の病気の主な原因は、ストレスであると言われています。
魚がストレスを受ける原因をまとめてみましょう。
1、餌の食べ残しなどによる水質の変化と悪化。
2、急激な水温の変化。
3、魚の移動。
4、過密飼育。
5、餌の品質。
6、相性の悪い魚を同一水槽で飼育すること。
7、照明の照射時間が長すぎること。
魚が元気なくフラフラ泳ぐ場合は、水温、水質チェック、環境の見直し、魚病薬の使用、エアレーションの準備などの段取りが肝心ですね。
pHを弱酸性に安定させることは、南米や西アフリカ、東南アジアで暮らす多くの熱帯魚を上手に飼育するうえで欠かせないことのひとつです。
このピートを使用することで、河川産のシクリッド、ディスカスやナマズ、カラシン、バルブ、ラビリンスフィッシュ、ポリプテルスなどの好む水質を簡単に作り出せるばかりか、水性菌や藻類の増殖を抑える効果もあわせて期待できます。腐食酸や微量元素などが長期間にわたって水中に放出され、魚たちの良好なコンディションの維持、本来の色彩の表現、繁殖促進などに役立ってくれます。
ネットバッグに入れて、良好なろ過槽に入れておきましょう。
娘「パパぁ、おうちのお魚に金魚あげちゃうのぉ?かわいそう~( ̄□ ̄;)!!」
父「あのね、私はあなたたちと今、お寿司屋さんから出てきたんだよ。みんなお魚を食べるんだよ。」
みんなにお寿司を食べさせたのだから、かわいがっている我が家の魚に金魚あげてもいいでしょう!と言わんばかりです。

生命をいただくときに「いただきます。」と言うんですね。
1994年、ドイツのニュルンベルクで開催された観賞魚のビッグイベント、インターズーにおいて、ハイコブレハー氏がネオンドワーフレインボーを展示、『あの美しい魚は何だ!』と騒然となってからずいぶん時間が経過した。オーストラリアやパプアニューギニア、イリアンジャヤなどレインボーたちの分布地域からドイツに持ち帰られ、繁殖された個体たちの展示であった。当時は高価で手の出なかった夢の魚たちも、インドネシアやバンコックで養殖がすすみ、だいぶ求めやすい価格になってきた。その魅力と水草レイアウトの人気が合わさって、飼育しやすく美しい入門魚の地位を確立している。
残念ながら日本でワイルド個体を目にすることができるのはセレベスレインボーなど数種にとどまっているが、今回は虹色の魚レインボーフィッシュたちについてナビゲーションしていきたい。
この仲間は、背ビレが2基に分かれているのが特徴で、元来海起源の魚であるといわれている。二次淡水魚などと呼ばれることもある。体型や行動に海起源の名残が感じられるものの、純淡水に適応してかなりの時間が経過していて、飼育自体は淡水水槽で問題ない。彼等の生活水域はさまざまでアルカリの硬水域にも、弱酸性の軟水にも、止水にも流水にも分布するが、多くの種類はPH6.0から6.8で産卵まで至る。海に近く、アルカリ度の高い環境に生息する個体ほど大型で、色彩も豊かになる傾向があるようだ。現在、日本で入手できる個体は、インドネシアのブリード個体がほとんどで、養殖自体は弱酸性でおこなわれている。ブリーダーたちの弛まぬ努力、累代繁殖のおかげで、弱酸性の軟水での飼育がしやすくなっており、初心者でもベテランでも、水草レイアウト水槽でも主役になれるので、楽しみ方はアクアリストの数だけありそうだ。
■水槽について
45cm前後の小型水槽から楽しめるが、なるべく横幅の広い水槽での飼育をおすすめする。レインボーの体型は流線型で、非常に遊泳が活発なうえ、速度も早い。例えば、水槽の横幅が2倍になると彼等の遊泳距離は2倍以上になる。運動量が増えれば、それに見合うエサの量が必要となるため、健全な育成にはより大きな水槽のほうがよい。レインボーに限らず、同じ大きさの魚を60cm水槽と120cm水槽とに別々に飼育すると、大きさ、厚み、筋肉のつき方などに違いがでてくる。水量が多ければ水質安定がはかりやすいので、スペースの許す限り、よくばって大きな水槽を用意してほしい。高価ではあるが、円形水槽での飼育も面白いと思う。
■エアレーションについて
エアーポンプはなるべく水槽より高い位置にセットしよう。万一逆流した水がポンプに浸入すると、故障する可能性がある。逆流防止弁はぜひ使ってほしいアイテムだ。この号が出る9月、日本はまだ残暑がきびしく、30℃ほどになってしまう水槽も多いことと思う。水温が高ければ高いほど、そこに溶け込める酸素の量は減っていくので、とくに夏はエアレーションが重要だ。魚たちの呼吸に使われるだけでなく、ろ過バクテリアの活性化を促進させる。バクテリアの死骸などによる油膜の発生もなくなる。CO2を添加している水草水槽においては、CO2が停止し、照明も停止してからエアレーションをしよう。水草も照明を消すと酸素を吸収する。次の日CO2、照明がスタートするまでエアレーションする。タイマーを使用すると管理が楽になる。余談になるが、購入したエアーストーンは一晩ほど水につけておくとよい。エアーホースをつないだら、口で強めに吹き、ポンプに接続しよう。いきなりポンプにつないで水槽に入れてしまうと、空気の道みたいなクセが出来ることがあり、均一にエアーが出なくなることがある。特にエアーカーテンタイプの長いストーンには有効である。
■エサについて
レインボーたちは活発に遊泳するため、たいへんよくエサを食べる。フレークフード、アカムシ、イトミミズ、ミジンコなど数種類を用意してバランスの良い給餌をこころがけよう。コムスケールレインボーやネオンドワーフレインボーなどには、色揚げ用フレークが有効で、美しく仕上がる。少しずつ与え、食べきったらもう少し与える、腹部が膨らんでくるのが観察できるところが目安の量である。じっくり育てた個体は美しい、これは、短期間で一気に大きくなるよりは期間を経て大きくするほうが、色彩豊かに成長させることができる、ということだ。まさに体内から虹がでてくるように育てるには、日常の管理や観察、エサの量の見きわめが必要になる。
■繁殖について
レインボーのメスは地味なものが多いが、成熟したオスの、各ヒレを力いっぱい広げてディスプレイする求愛行動は、感動的に美しい。この一瞬を見ると、水槽管理の苦労も忘れ、手入れが楽しくなることだろう。45~60cm水槽に水草を多めに入れ、雌雄をそろえる。オスは求愛、追尾を繰り返したあと、メスを水草におしつけるような格好になり、ブルブルッと震えて離れる、卵は1mmあるかないかほどの大きさである。10個くらい産卵する場合が多い。同時に放精も行われる。卵には粘着糸とよばれる糸状の組織がくっついていて、水草に付着する。レインボーの多くは毎日10個くらいずつ産卵するので、ある程度のところで、親を別水槽に移したほうがよい。産まれた順に発生が進むので、ふ化直前の卵と産まれたての卵が同じ水槽にある状態になる。ふ化した稚魚が親に食べられないためにも、隔離は必要な作業である。インドネシアのファームでは、30cmほどの小さい水槽をずらっとならべ、オスを毎日ないし1日おきにとなりの水槽(メスが待っている)に移していく方法がとられている。大きさの異なるレインボーがたくさん採れるのだ。産卵自体は数日間続く。稚魚は小さく、育成は手間がかかると感じる場面もあると思う。インフゾリア、ブラインシュリンプ、卵の黄身、稚魚用フードなどを与え、2ヶ月ほどで2cmくらいのレインボーとしよう。育成水槽に導入する水草は、環境への適応力の強い丈夫な種類か、育てるのが得意な種類を選ぶとよい。粘着糸があるし、育成に2~3ヶ月かかるので、水草が枯れてしまっては、水質悪化もまねく。ハイグロ、ウィローモス、カボンバ、スプライトの類が使われることが多い。個人的には、ウィローモスに突っ込んでいくペアをみていただきたい。レインボーに限らず、メスは大きい個体ほど抱卵数も多い。繁殖に用いる個体は、コムスケールレインボーで7~8cm、セレベスレインボーで5cm、ポポンデッタで3.5cm、ネオンドワーフレインボーで4.5cmくらいから。十分性成熟を確認してからチャレンジしよう。
■購入時、運搬時
ワイルドものを除けば、生体のクオリティはほぼ均一に販売されている。ショップの店員さんに問いあわせたり、状態を確認してから購入してほしい。雌雄の判別も購入時の重要なポイントだ。これまで、新種初輸入のときにオスばかり、あるいはメスばかりといったこともあったが、現在ではペアを入手することも困難でなくなった。ビニール袋に酸素パックしてもらう際は持ち帰るまでの時間や交通手段を店員さんに伝えるとよい。できればなるべく大きな袋にゆったりパッキングしてもらったほうが、袋の中で衝突して口先が白くなったり、スレたり、というトラブルを回避できるだろう。袋を新聞紙で包んだりするのは、保温の効果もあるが、暗くすることによって生体の遊泳を少なくし、キズつけずに運搬するためでもある。持ち帰った袋を水温合わせで水槽に浮かべることはよく知られているが、この時、照明は消したほうが良いことはあまり知られていない。マイ保温バッグやマイ保冷バッグを持参してくださる愛好家も増えており、魚に対する愛情や、地球環境保護に対する理解を感じるところである。冷凍アカムシを家庭の冷凍庫に入れることを奥さまから反対され、マイ冷凍庫にアカムシやミジンコ、ブラインシュリンプを収納するアクアリストも多く、敬意を表するところだ。
■混泳とコレクション性について
性格が比較的おとなしいので、カラシンやコイ、エンゼルやグラミィとのコミュニティタンクをよく見かける。混泳させる魚の大きさと、エサがいきわたっているかを注意すればOKだ。ハーフオレンジレインボーの滲み出すオレンジや、ブルーレインボーの独特の青、コムスケールレインボーの輝く赤などは、貴重なタンクメイトとなろう。また、レインボーだけを集めた水草水槽も見事で、流線型の魚たちは群れをなし、いっせいに泳ぐ姿が観察できるであろう。当欄としても、ある程度の群れでの飼育をおすすめする。少数の飼育よりも、本来の色彩が出やすい。熱帯魚を飼育していない人が見ると、『あの魚、なんていうの?』と聞かれるようなスター性があるのがレインボーフィッシュの優秀なところで、あなただけの1匹に、早く出会っていただきたい。
1本ずつ、1株ずつ。
アルテルナンテラ・レインキー
アマゾンハイグロ
パンタナルクリスパ
ホトニア
インバモ
バリスネリア・スピラリス
エイクホルニア・ナイジェリア
など
レイアウトしてみました。
本格的な夏が終われば、水温管理も楽になってきますね。
さあ!水草を育てましょう!!
昨日の火曜日。お店は定休日でしたが、東京・江戸川区にある東京コミュニケーションアート専門学校(TCA)に行ってまいりました。
観賞魚業界に就職を目指す学生たちを相手に90分、講義を!と依頼されたのです。

TCAでは昨日を含めて3日間、合同企業説明会が開催されていて、その一環として教室をいただいたのです。教室にいっぱいの学生たちはリクルートスーツで、こちらが緊張しました。このあいだ買ったシャツとネクタイ、おろしていってよかった・・。普段の仕事ではネクタイなんか何の役にも立ちませんもので。

TCAの卒業生は、我が社でも数多く活躍しています。
何を話そうかな…と考え、まずこの卒業生たちにメールをしました。
「この業界に入っていちばん強く感じることは何ですか?」と。
みんなから次々と返信がありました。それぞれの個性が明確に表れていて、ひとりひとり成長しているな!という回答でした。うんうん。
卒業生たちの貴重な意見は現役学生に伝えました。世代も近いし、説得力はあったようです。
業務のこと、命のこと、流通のこと、疑問や不安、いろいろなことが浮かび上がってきます。

拙い私の話よりも
これから社会にでる学生たち、不安は少しでも少なくしてあげたい、新卒ならではの若さや気合いを大事にしてほしいと思い、私の話を聞きにきてくれた学生ひとりひとりに質問を受け付けました。一方的に暑苦しい私の話をするよりもそのほうがイイかも!と勝手に判断したからです。
いきなり質問を作らなければならなくなった学生にはチョー迷惑だったことでしょう。
専門店に入りたい学生
水族館に入りたい学生
メーカーに入りたい学生
営業の内定をもらった学生
まだ初々しい一年生

受けた質問にはその場ですぐさま答えを(私なりの答えを)言うのが私の専売特許です。
学生たちには会社の面接で
「私を採用しないでいったい誰を採用するんですか!」くらいの強い気持ちを持ってほしい!と闘魂注入です。
こういうとき、チャキチャキの江戸っ子の魂や江戸弁は便利ですね。

あっという間に90分が過ぎました。
口やのどがかわき、用意していただいたお水、全部飲んでしまいました。
90分が過ぎ、一応の区切りがついたあとも、積極的な学生たちは「お時間よろしいですか?」と聞きたいことを聞きにきてメモを取っています。
私には当たり前のことでも学生たちには新鮮だったのかもしれません。

学生たちの中でもキラリと光るものがある原石はすぐに見つかりました。
観賞魚フェアなどのイベントで活躍するTCAの学生たち。実はその現場にはあなたが将来就職するかもしれない会社の経営者たちがたくさん、あなたたちを見ています。はっきり言って超チェックしています。
あいつ動きイイな!
あいつ元気あるな!
あいつ受け答えがいいな!
あいつイイ返事するな!
あいつ動き悪いな‥
いやー社長たちは厳しいなぁ…なんちゃって。

先生たちは親身になって学生たちの就職をサポートしようとなさっていました。
学生たちのフットワークがもっともっとよくなって、管理されない勤勉さがハラの底から湧き出てきたとき、男は尻に火がつき、女性の瞳は星飛雄馬のように燃えてくるのです。
頑張ってください。
人間死ぬまで勉強です。
この業界でメシを食って行くのだとハラを決めたら、あとはばく進するのみです。がんばりましょう。!

今年は黒潮の流れが春先から接近しているので、熱帯性海水魚が久し振りにたくさん来ています。
トゲチョウ、フウライチョウチョウ、アケボノチョウチョウ、クラカケモンガラ、ミナミハコフグなどを見るできました。
夏の磯遊び、おすすめです。
序盤からこの状態ですから、採集に来ている人達のテンションがもの凄く上がっています。
セグロを採集した人もあり!ミゾレも見られた!とにかく数が多いです。
昨年の反動と言えばそうかも知れませんが、魚好きとしてはこれからもワクワク状態です。
自然に生きる美しい姿、ぜひみておきましょう。
みなさんは、畑に石灰をまく光景を見たことがありますか?
これは、酸性になってしまった古い土にアルカリ性の石灰をまぜて中和しているのです。土が酸性になるのは、有機肥料が土壌バクテリアによって分解された結果、酸性物質の硝酸ができるためです。

魚を飼育している水槽の中でも、これと同じ事が起こります。魚の排泄物である有害なアンモニアは、ろ過材に繁殖したろ過バクテリアによって、 亜硝酸を経て比較的無害な硝酸にまで分解されます。しかし、水替えを怠ると、硝酸が蓄積して水の酸性化が進み、魚が人に脅えやすくなる、目が白濁する、 などの症状があらわれ、ひどい場合には死んでしまいます。

注意する必要があるのは、水槽の水が酸性化しても、一見透明できれいな水に見えるために魚にとって悪い環境になっていることに気がつかない点です。 これを防ぐためには、定期的に水槽のpHを測定し、酸性になる前に水替えをすることが肝要です。

硝酸の多い水を捨てて、硝酸の少ない水を入れる作業が水かえであります。
熱帯魚の飼育を始めると、誰もが一度は飼育してみたくなるのがミッキーマウスの模様が人気のプラティの仲間と、南米代表カージナルテトラですね。
原産地が異なるので、実際の地球上ではいっしょに暮らすことはないのですが・・・水槽ではいっしょに生活させることができます。

特別な水質調整作業をしない水槽は、セットしてしばらくの間はpHは上昇傾向にあります。新しい水に含まれる二酸化炭素が水槽外に放出されるためです。
魚を飼育し始めて1ヶ月ほどが過ぎると徐々に酸性のほうに傾いていきます。
プラティとカージナルテトラをいっしょに生活させる場合、私がおすすめするのは・・
まずプラティを導入します。プラティは新しい水や弱アルカリ性の水にも適応します。
プラティの調子が上がってきたら後日カージナルテトラを導入します。南米産のカラシンたちは弱酸性の水でないと本来の調子がでません。
カージナルテトラはアルカリ性の環境では赤くも青くもなりません・・。
カージナルテトラを先に入れることや、両者を同時に入れる方法はおすすめしません。
水槽はいきなり「完成」しません。まあぼちぼち、時間をかけてじっくり仕上げていってください。
お客様のご家庭を訪問し、水槽をみせていただくことも少なくありません。
先日はソイルが砂丘のように敷いてある水槽に出会いました。

底砂は平らにしないのですか?
かなり凹凸の激しい底砂の敷きかたをみて、思わず聞いてしまいました。
あるいは手前を4cm、奥を7cmにしたり・・。

「自然には、そんな平らなところはあまり存在しないのではないか?・・そんなことをイメージすして、野性味あふれるダイナミックな水景をつくるが僕の好みです。」
魚たちに「そんな平坦なところばかりじゃないぞ」と自然の厳しさを教えているかのようでした。

なるほど!
あると思います!
パープルアップルスネール
繁殖に成功し、赤ちゃんスネールたちの成長のはやさに驚きの毎日です。
みんなが欲しがるビー玉サイズになるには、もうひと頑張りが必要です。
基本はエサやり、水かえ、であります。
水道水を観賞魚に用いる場合は、やっぱり水質を確認してから!!
すべては魚の命のため。今日は人間サイドからみた水道水について考えてみましょう。

私たちが生きていく上で欠かせない水。水道水を利用している人がほとんどだと思いますが、利用者はその質をどう評価しているのでしょうか。

数年前のことになりますが、ミツカン水の文化センターの調査によると、「あなたのご家庭の水道水は10点満点で何点ぐらいだと思いますか」と質問したところ、全体平均は7.2点と過去最高の評価だったそうです。

一方で、「現在の水道水について不満を感じていることはありますか」と聞くと、「おいしくない」という回答が最も多く40.5%。以下、「塩素などの消毒剤は体に良くない」(35.8%)、「水道料金が高い」(33.3%)が続きます。ただし、「おいしくない」と答えた割合は1995年の調査開始以来下がり続けており(1995年は61.0%)、ここからも水道水の評価が高くなっていることがうかがえます。

その背景には、「1990年代後半から各地の浄水場で、高度浄水処理(参照リンク)が導入されてきたことがある」(ミツカン水の文化センター)といいます。

高度浄水処理では従来の浄水処理に生物処理・オゾン処理・粒状活性炭処理を加えており、一般処理に比べるとコストが高くなる半面、においや汚染物質をほとんど取り除くことが可能となりました。同センターでは、「高度浄水処理を導入してから、大阪などの水道局が水質改善を積極的にアピールしていることも、認識を改めるのに貢献しているのだろう」とも推測しているようです。

今後、日本の水環境はどうなっていくのでしょうか。
「今から100年後の2108年に水を取り巻く環境はどのようになっていると思いますか」と尋ねると、1位は「環境税が導入されている」で58.0%。以下、「水道料金が高騰している」(49.8%)、「海や川が汚染されている」(45.3%)が続き、料金面での変化を予測する人が目立ちました。

ファックスによる調査で、対象は東京圏(東京、千葉、埼玉、神奈川)、大阪圏(大阪、兵庫、京都)、中京圏(愛知、三重、岐阜)に居住する20歳代から60歳代の男女620人(有効回答数486人、有効回答率78.3%)。調査期間は6月11日から16日。

高度浄水処理の導入
通常の浄水処理(沈でん、ろ過及び消毒)では、十分に対応できないかび臭の原因となる物質やカルキ臭のもととなるアンモニア態窒素などを取り除き、トリハロメタンのもととなる物質(トリハロメタン生成能)などを減少させることができます。
■ 高度浄水処理の効果

高度浄水処理の仕組み
浄水処理過程の中で、沈でん池と急速ろ過池の間にオゾン処理と生物活性炭吸着処理を組み込んでいます。

オゾン処理  かび臭原因物質やトリハロメタンのもととなる物質などを、オゾンの強力な酸化力で分解します。 生物活性炭吸着処理  活性炭の吸着作用と活性炭に繁殖した微生物の分解作用とを併用して汚濁物質を処理します。
高度浄水処理のコストと効果
高度浄水処理をするためには、これまでの通常処理の費用に加え、1立方メートル当たり約10から15円掛かりますが、導入後はカビ臭などのない、より安全でおいしい水を供給することができます。

多摩川上流部や相模川と比べると、利根川水系はアンモニア態窒素なども多く、原水水質はあまり良くない。
すべてのお客さまにより安全でおいしい水を飲んでいただくため、水道局では、高度浄水処理施設を利根川水系から取水する浄水場に建設している。
金町浄水場、三郷浄水場及び朝霞浄水場の一部導入に続き、三園浄水場でも平成19年10月に導入したんだよ。さらに東村山浄水場でも導入を予定している。


魚のためには、その魚の原産地の水質データを知り、その環境を再現してあげること。水質をコントロールできる技術を飼育者自身が身に付けることですね。
朝いちばんに
夏の風物詩、ホテイアオイです。水玉(すいぎょく)なんていう風情のある呼び方もされます。
薄紫色の花を咲かせます。一日しか咲いていない儚い命ですが、生命の連続を感じさせてくれます。
健気に生きる姿を見て、人は頑張る力をもらえるのかもしれません。
第6回 LOVE FISH フェア 大自慢大会
今年も開催されます。
会場:ホテルカデンツァ光が丘 光が丘ドーム展示場
日時:8月28日(土)・29日(日)

会場内で、買える!見られる!参加できる!

予定される内容は・・
☆全11部門による大自慢大会
①シュリンプ部門
②グッピー部門
③大型魚&古代魚部門
④ディスカス部門
⑤らんちゅう部門
⑥金魚フリー部門
⑦シクリッド部門
⑧第6回蝶尾愛好会鑑賞会
⑨第9回キャリコ金魚の会鑑賞会
⑩爬虫類両生類部門
⑪昆虫部門

ほかにも
☆プロショップが集合!ドームが2日間限定の巨大ショップに変身
☆世界各国の魚が大集合 ラブフィッシュワールドカップ開催
☆美の競演 プロショップによるレイアウトエキシビジョン
☆復活!ピンポンパールすくい
☆ビーシュリンプすくい&バルーンモーリーすくい
☆なにが釣れるかお楽しみ釣り堀
☆今年もやります!大人気の昆虫ハウス
☆はずれなしガラポン抽選会
など盛りだくさんです。
プレフィルター
今日はプレフィルターを紹介いたします。
いろいろな使い方がありますよ。
1、外部式フィルターとの組み合わせ。
プレフィルターは、外部式フィルターの「手前」に接続します。水は外部式フィルターのシリンダーに入る前にこのプレフィルターを通過します。例えばプレフィルターにウールマットをセットしておけば、メインの外部式フィルターの目詰まりを防止できます。

2、水質調整に。
プレフィルターは(1)のように外部式フィルターと連結します。プレフィルターにはサンゴやピート、あるいはパワーハウスのような水質調整機能をもつろ過材をセットします。
水槽で生活する生き物にとって最適な水質を提供することができます。

3、吸着ろ過に。
プレフィルターは(1)のように外部式フィルターと連結します。プレフィルターには活性炭などを入れます。ニオイや黄バミが取れて、輝く水づくりに効果を発揮します。

4、こだわりのろ過システムづくり。
プレフィルターは(1)のように外部式フィルターと連結したり、ポンプに接続します。
ここでは複数のプレフィルターを連結します。
例えば3台連結し、水を通す順番に「物理的ろ過」→「生物的ろ過」→「生物的ろ過」とろ過材をセットします。
バクテリア保持のために3つのろ過槽は個別に管理をしていく、というわけです。

使い方はあなた次第!創作意欲のわく面白いアイテムだと思いますよ。
お盆明けの先日、お店近くの中学校から依頼をうけて90cm水槽や付帯設備、水草などを納品にいってまいりました。
セッティングできる先生がいるとのことで、完成が楽しみです。
川魚水槽のようですよ。

私も中学校の時には自分の教室に熱帯魚の水槽を設置していました。
「先生!水槽買って!」
「誰が面倒をみるんだよ!」
「オレです!」
みんなでエサを与えるもんだからみるみる大きく成長していきます。
1学期4cmくらいだったジュルパリが3学期にはジャイアン状態で・・。
3年後、卒業するときに担任の先生が「次のクラスでも水槽置くよ。」と言ってくれたことを思い出しました。

校庭の目の前には建設中の東京スカイツリー!完成しても遮る建物はなく
すばらしい眺めでしょう!うらやましい!
炎天下の中、陸上部が走る走る走る、体育館では卓球部が打ち込む打ち込む。
バリバリタテ社会の体育会系出身の私、見ていて血が騒ぎました。
校内にはいろいろな部門での表彰状がズラリ。みんな優秀なんだなぁ・・。

人間死ぬまで勉強!の気持ちを新たにしたのでした。
青い魚がほしい!
シンプルなレイアウトもいいな!
いままで小さくてかわいい魚を
飼ってたけどシクリッドもカワイイかも!
マウスブリーダーの繁殖に挑戦したい!
ブルーのライトでおしゃれに飾りたい!
そんな要求に直球でこたえてくれるレイクシクリッドたち。今日はアフリカの湖に生活する魅力的なシクリッドたちについて考えてみましょう。

シクリッドの仲間は全体で1300種を超すといわれており、このうち700~800種がアフリカ大陸に、300~500種が中米、南米に分布します。
大地溝帯に水を湛えるマラウィ湖、タンガニイカ湖、ヴィクトリア湖などには、海水魚のように色鮮やかなシクリッドたちが生息しています。湖で長い間、他の魚と混ざることなく隔離されて分化したため、色彩、習性、繁殖形態などが独特の方法、性質が見られ、たいへん興味深いのです。
マラウィ湖で100~200万年、タンガニイカ湖で約200万年、ヴィクトリア湖は50万年前にシクリッドが入ったとされています。生物の進化学からすればまだまだ若い湖でありますが、私たちを楽しませてくれる新しい仲間たちが次々と紹介されるように、爆発的な分化、繁栄が見られたのです。

■飼育環境
マラウィ湖を見てみましょう。長さ約590km、最大幅86km、深度は最深部700m、湖全体の面積はおよそ3万平方km。日本からみたら海のような規模であります。小さい水槽も人気ですが、できる限り大きな水槽を用意してあげたいです。深さも必要ですね。魚がある程度の大きさになったら、90cm水槽や120cm水槽が基本となります。たたき池でアーリーの飼育繁殖をしている方にお話を伺ったときには、贅沢だけど、横からも見たいと言っておられました。水量は多いにこしたことはありません。

透明度40m!フィルター選びが重要です。ワンランク上のものを用意するキーパーも多いです。上部式と外部式の併用も、シクリッド飼育では一般的です。水かえも重要で、透明度を維持するには飼育水が透明のうちに早め早めの水かえを実施することです。

水温23.5~27.5℃(年間平均水温25℃)。冬場はヒーターで保温、夏場は冷却ファンやクーラーを使用します。

pH7.7~8.6。KH6~9。GH4~6。pHをアルカリにキープするため、サンゴ砂やサンゴ岩、pHが下がりにくくなる機能をもつろ過材の使用が一般的です。中性の水から水槽セッティングをする場合、サンゴ砂を使うと、使うサンゴ砂の量にもよりますが、pH7.5~8.3、GH8~10、KH4~6の水が得られます。pH上昇剤などをうまく用いて、生活環境を整えてあげたいところです。

注目は8、9というKHと比較して異常にpH値が高いということです。海水を見ると、GH11、KH14、pH8.4であり、海水よりKHが低いのにpHは海水並みであることがわかります。マラウィ湖には、酸化傾向を示す有機性の汚れがきわめて少ないことを示しています。付近の地盤が石灰岩で構成されていて、溶け込む石灰の影響でKHは高めですが、GHは日本の河川とあまり差がありません。水温調整をした水道水にpH/KH上昇剤を入れ、水かえ用とする方法もおすすめであります。

水は見た目キレイでも水かえをします。魚たちが生活し、エサを与える、魚たちは排泄をする。排泄物は硝酸塩へ分解されていく。ここにサンゴ砂やサンゴ岩があれば、これらの成分である炭酸カルシウムと硝酸が反応して硝酸イオンとカルシウムイオンになります。これは、水かえの日まで蓄積されることになります。マラウィ湖の水には、硝酸イオンはほとんど存在しないため、水かえはきわめて重要な管理といえます。

エサの非常に少ない湖で、食性も特化しています。なんでも美味しそうに食べてくれますが、与えすぎにも注意が必要です。シクリッドたちは人によく慣れ、水槽の前に飼育者が立ったり、エサの容器を見せたり、エサを収納しているキャビネットや冷凍庫の扉が開くだけで、ザワザワと集まってきます。ついついエサをやってしまい、与えすぎという状態になりやすいのです。かわいがりすぎには注意しましょう。

タンガニイカ湖も見てみましょう。長径700km、最大幅80km、世界第二位の水深1480m。透明度20m以上、水温は表層で24~29℃、pH8.6~8.8.KH16~18、GH7~11。湖岸に広がる石灰岩が湖に直接露出しているため、数値は高めです。

■ムブナの仲間
ムブナとは現地の言葉で「岩場に棲む魚」という意味です。日本へは東南アジアで養殖されたゴールデンゼブラやイエローストライプなどが輸入されてきています。現地では、石灰岩に生える苔や苔につく無脊椎動物などをいっしょに食べているようです。彼らの口は歯の形が特化していて、水槽の手入れのときなどはつつかれることもあり、その口は苔を食べやすい構造であることが実感できます。性質は非常に荒く、温和なタンクメイトとの混泳は不可であります。幼魚のうちは目立ちませんが成長に従って同種同士でも争うことが多いです。水槽に多くの岩やシェルターをレイアウトしたり、わざと数多くの個体を収容したり、オス1匹に対しメス4~5匹という組み合わせにしたりするのはこのためです。マウスブリーダーであり、オスはメスのまわりで体を小刻みに震わせたり、ヒレを広げてアピールします。オレ、こんなにカッコイイんだぜ!とディスプレイ、デモンストレーションするオスは最高に美しいです。メスは、岩の上や掘った底砂の上などに一時的に産卵し、口にくわえます。卵は20~30個ほど。稚魚は2~3週間で口から出てきます。その間、親は食べずに育児をするわけです、ぜひ観察してほしい光景です。

■マラウィ湖の仲間
衝撃のメタリックブルー、かっこいいフォルム、興味深い繁殖が魅力の仲間であります。
エサはしっかり与えるわけですが、与えすぎのエサの量をしっかりと見きわめたいです。冷凍赤虫、ペレット、フレーク、エビなどなんでもよく食べますが、植物質のものを混ぜて与えたいところです。
産卵は雌雄が円を描くようにくるくると回転しながら行われます。産卵、放精、受精と進み、受精卵はメスが直ちにくわえます。一回の産卵数は20~60個ほど。稚魚が自由遊泳を始めるまでの3週間は絶食して卵、稚魚の世話をします。稚魚にはふ化したてのブラインシュリンプを与えましょう。

■タンガニイカ湖の仲間
マラウィ湖産シクリッドと同様にアルカリ性の水作りをしていくわけでありますが、pH、KH、GHなどの水質データはマラウィ湖よりも高めであります。そこで上質の人工海水を入れた水作りを紹介します。標準的な人工海水よりも、成長に必要な微量元素を適度に含んだムセキツイ用の人工海水を使用します。タンガニイカ湖産シクリッドは、マラウィ湖産シクリッド以上にミネラルや塩類に強いので、うまくキープすることができるでしょう。人工海水は、規定量の1/10から1/15の量を溶解させます。いつも同じ濃度にしてあげたいので、最初に入れた分量をメモし、1/3の水を捨てたならば、新水には最初の1/3の量の人工海水を入れてあげるわけです。

もちろん、サンゴ砂、サンゴ岩、珪砂、カキ殻、pH/KH上昇剤などを上手に使っていただくのも良いです。精製前の原塩は生体のミネラルバランスを整えるので有効であります。

大型になる品種に与えるエサに関しては、マラウィ湖産同様、繊維や植物質を含むものを補助とするだけでなく、大きな体を支えるのに必要な粗タンパク質、各種ビタミン、カルシウムなどを含んだ良質のエサも用意してあげたいところです。

■ヴィクトリア湖の仲間
基本的な飼育方法はマラウィ湖、タンガニイカ湖のものと同様でよいでしょう。

色彩豊かなハプロクロミスは、ヴィクトリア湖産のマウスブリーダーにだけ、使われる名前であります。ヴィクトリア湖では、ナイルパーチの移植により固有種が減少しているといわれていて、その存在はたいへん貴重です。コンディションの良い個体に出会ったらすぐ購入できるように受け入れ態勢を整え、ショップを回る熱いファンも多いんですよ。

(鉄則1)水かえをしよう。
見た目の水は透明でも、レイクシクリッドたちは新しい水が大好きです。水かえの量、回数、タイミングは良好なスタンスを探ってほしいです。
生きた魚の畏敬に満ちた美しさは常に愛すべきで、管理者がその個々の具体的なものを奥深くきわめればきわめるほど、その美はますます深まってゆくものです。

(鉄則2)リザーブタンクを用意しておこう。
テリトリー(縄張り)争いが起こり、強弱が決してしまった場合や、弱い立場になった個体は隔離して回復させてあげたいのです。一緒に生活している場合、立場が逆転することは稀で、実力や体格の差は開く一方であります。予備水槽の設備は一式そろえておきたいところです。

(鉄則3)水質マスターになろう。
アルカリ性の水槽で、常に注意しなければならないのが、アンモニア、アンモニウムイオン、亜硝酸であります。これに加えて、pH、KH、GHは最低限必要です。油断禁物、手遅れになってからの測定では、処置が遅れます。
メダカ。
飼育に、観察に、大型魚のエサに たいへんよく売れます。
お店に立っておりますと、たてつづけにメダカの注文を受け、掬うことがあります。
「メダカ100匹!」
「メダカ30匹!」
そして「メダカさん10匹。」

確認が大切ですね!
KH。炭酸塩硬度です。
炭酸塩硬度は、カルシウム、マグネシウムと炭酸との結合の度合いを示します。
じゅうぶんな炭酸塩硬度はpHを安定させます。
炭酸塩硬度は、水槽や庭池の生物学的な分解過程や、水草の二酸化炭素の吸収によって起こる水質の変化に対する緩衝材としての役割を果たし、pH値の急激な下降を防ぎます。
pH値の急激な変動や極端な酸化は、魚にダメージを与えることがあります。ショックが大きいと死に至ります。
炭酸塩硬度KHを測定し、5dKH以上あれば、pHの急激な下降はなくなるでしょう。
天然素材の流木はふたつと同じ形がありません。
気に入った流木を水槽に導入し、自然な雰囲気をかもし出すため
多くのアクアシーンで用いられてきております。
流木は水につけると、あくや茶ばみが出てしまいます。
そこでまずはあく抜き作業を行うわけです。
水を張ったバケツなどに流木をいれると、次の日にはウーロン茶のような茶色い水になります。この茶色の水を捨て、再び水道水を張り、茶ばみが出なくなるまで繰り返します。
水槽レイアウトに使ったり、ウィローモスやミクロソリウムといった水草を活着させたりといった作業はあく抜きが済んでから、ということになります。
1週間、2週間、色が出る流木もありますので、そのようなときにはあく抜き剤を使うとより早くアク抜きができます。

流木のあく抜き。白いパウダーを水といっしょにバケツに入れ、流木を沈めておくことで、およそ3日ほどで使用できる流木になります。
よく、熱湯を使ったり、鍋で流木を煮るということを耳にいたしますが、あまりおすすめしません。水槽の水温よりも高い温度にさらす必要はありません。
高温によって流木内部まで熱が伝わり、モノによってはタールのような成分が出続けたり、延々と茶ばみがでるものがあるためです。