ミスターピンク

ミスターピンク
外来生物法以来、ジオンのモビルアーマーのような青く大きなザリガニの輸入はなくなったものの、根強い人気のザリガニ。
いわゆるアメリカザリガニのカラーバリエーションで、白、青、オレンジなどが日本で流通しております。
会社にストックしている白ザリガニのうち、一個体だけがピンクがかってきてちょっと注目しております。
ひと昔まえ、ザリガニにある特定のエサだけを与えて青くするのが一部の飼育者のあいだで流行しました。
栄養が偏り短命になるでしょう、ということでおすすめしてはおりません。
白ザリガニ、青ザリガニ、オレンジザリガニは品種として固定しておりますので、
白ザリガニのこどもは白であり、青ザリガニのこどもは青くなるのです。
ザリガニは脱皮をしながら成長します。脱皮を終えると、ひとまわり大きくなるのです。
白ザリガニは脱皮をしながらガンダムのプラモデルのように、より白くかっこよく成長していくのであります。
このたび会社でピンクがかってきた白ザリガニは、同時期に入荷したものの中ではナンバーワンの成長をみせていた個体で、栄養が偏っているということはなさそうです。
彼(オス個体でした)はしっかり人工飼料や赤虫、水草などを摂取しています。

水中で生活する生き物の色彩に影響を与える要因として考えられることとしては、
1、素質・血統
2、当たる光線(蛍光灯、太陽光、LEDなどの器具の面と、ランプから発せられる波長などの光線の質)
3、摂取するエサ(アスタキサンチン、カロチンなどといわれる成分が赤の素質をより赤く引き出すといわれております)
4、水質・水の導電率(その水にどれだけの物質がとけこんでいるか)
5、底砂や背面の色(黒っぽい底床・背面と白っぽい底床・背面では見え方が異なります)
などが考えられます。
白のくせに赤の色揚げ成分を多く含む餌を好み赤みがかってきたのかな・・とも思いますが、
きれいなのでお店に移し、飼育してみることにしたのでした。