底砂について
自然な雰囲気を演出するため、魚を落ち着かせるため、水草を植えるため、レイアウトするため、デコレーションするため、水槽環境を演出するために今日ではじつに多くの種類の底砂がある。
今回はアクアリウムのファーストマテリアル、底砂についてナビゲーションしていこう。
まずは代表的な底砂をみてみましょう。
■大磯
金魚に、メダカに、熱帯魚に、水草に古くから多く使われてきたいわゆる水槽の砂利である。
以前は神奈川県の大磯海岸で採集されていたのであるが、現在市販されているものはフィリピンなどから輸入されたものである。全体的に黒っぽい印象を受けるがサンゴや貝殻などが混じることもあるため新品の使い始めはpHが若干上がる。pHを上げると思われる粒子を取り除く愛好家も多い。溶けきるのを待つ場合は水質に影響を及ぼさなくなるまでに3ヶ月から1年ほどの期間が必要と思われる。
水槽セット初期に水道水を使う場合、水道水に溶け込んでいたCO2が水槽外に逃げることでpHは上がる(東京のpH7.0の水道を24時間汲み置くと7.3ほどに、24時間エアレーションするとさらにCO2は逃げやすくなり7.4~7.6の水になる)。ここに新品の大磯を入れるとさらにpHが上昇する可能性があり、書籍やショップにおいて丈夫で飼育しやすいとされる一般種には向かない環境になってしまうので注意が必要である。
使い込んだ大磯はきわめて安定した環境づくりに適していて一生ものといえるアイテムとなる。リセットするときにガシガシ洗いすぎて粒子の表面を削らないように注意すればOKである。
■ケイ砂
底砂としては金魚、メダカ、グッピーなどに用いられる。飼育水の極端な酸性化をおさえる効果が期待できるためである。使い始めの大磯より水槽の水をアルカリに傾ける度合いが強い。細かい目のケイ砂は明るい光線のもとではキラキラと輝くので川魚などにもおすすめである。粗い目のもの(7厘とか1分などと呼ばれる)は古くからろ過材としても使われている。大型集中ろ過槽や池、上部式フィルターなどで多く見られる。
■サンゴ砂
海水魚やアフリカ湖産シクリッドなどに広く使用されている。パウダー状の細かい目のものから小石サイズの粗い目のものまで多くの粒サイズがある。サンゴ砂を敷いた水槽にサンゴ岩やライブロックをレイアウトするのは定番中の定番となっている。
粗目のものはろ過材としても使用される。海水やアフリカンシクリッドだけでなく、セット後、時間が経過して飼育水の酸性化がすすんだ際に使用していたろ過材の一部をサンゴ砂に交換することで酸性化を抑える使い方もある。成分が溶け出すことによってアルカリになるのだ。使用する量によってアルカリに傾ける力が強くなるのでPh値を測定しながら少しずつ導入する。
■ソイル
観賞魚の水槽に土を敷く。ソイル系底砂の登場以前は、土では水が濁るため観賞には不向きとされてきた。ソイル系底砂は、土を粒状化し加熱することで水中でも崩れにくいという性質を持っている。それまでのタブーを乗り越えたのだ。そしてなおかつpHと硬度を下げる効果をもつため、弱酸性の軟水が飛躍的に作りやすくなったのだ。
水草育成、ビーシュリンプ、アピストグラマなど魅惑のアクアシーンの演出には欠かせないアイテムとなった。基本的に水を張る前の水槽に敷き、静かに水を張っていく。
■ガーネットサンド
ポリプテルス、エイ、アジアアロワナなど大きさや、優雅さや、迫力あるパフォーマンスを見せる仲間たちに多く用いられる人気の砂である。比重が3.9~4.1の天然の鉱石である。粒子自体が非常に重く、沈む性質が強い。底床近辺でダイナミックな動きをする彼らが砂を舞い上げても散らばらず、すぐにもとのコンディションに戻るのがポイントだ。光を反射して彼らの色彩や動きを美しく演出するのでオススメである。薄めに敷くのが一般的で、4cm、5cmと厚く敷いてしまっては通気性、通水性を損なう。重さで底床がギュっとしまってしまうのだ。水草育成には不向きである。
■カラーサンド
底砂は数多くのメーカーが競って製品をリリースしていてどれにしようか目移りする場面が多いと思う。水槽内を明るく飾るのに適したおしゃれなカラーサンドも人気である。メーカーや製品によって多少品質は異なると思われるが、水質に与える影響は少ないものが多い。天然の石英砂をベースに生体に無害な着色成分によって焼成処理がなされていて、色の剥離や色落ちがなく、長期にわたって使用できる。観賞魚のイベントやショップのデモ水槽などではカラーサンドを効果的に使ったジオラマ仕立ての水槽などを見ることができるだろう。使い方は自由で、創作意欲が湧くアイテムだと思う。
■川砂
数百年、数千年ものあいだ、川で洗われ続けた天然の川砂も人気が高い。そのほとんどが石英である。川魚、コリドラス、小型カラシンやコイ、メダカの仲間など幅広く使われている。蛍光灯でもきれいであるが、メタルハライドランプの明るい光線のもとだとよりいっそうキラキラ感が演出できる。
■機能をもつ底砂の類
コケが発生しにくい、白濁りを解消、ニオイも吸着、ミネラル溶出、水がピカピカ、バクテリアがたくさん住み着く、など魅力的な殺し文句で多くの機能をもつ底砂もリリースされている。時間の経過に伴って機能が低下するものに関しては定期的な交換が必要である。上手に利用する愛好家も多い。
★底砂の選び方
やはり水槽に何を入れるかによって底砂を選んであげたい。そこに生活する生き物のことを第一に考えた底床づくりをしよう。選ぶときのポイントは以下のようなことがあると思う。
☆見た目
パッケージの印象と、底砂が実際に水にぬれたときの印象がことなるものがあるので、見た目の好みは自分の目で確認しよう。
☆水質
例えばソイルは、原料となる土に含まれる腐食酸が水槽内で有効に作用し、弱酸性の軟水という環境が作りやすい。製品の説明書やショップの説明で大体のところは予想できるとは思う。底砂が影響するのは主にpHと硬度であり、どのように変化するのか、どれくらい影響するかは自分で測定し確認したい。水質に影響を及ぼす底砂においてカギとなる時期は、セット初期、セット後1ヶ月、セット後3ヶ月、セット後1年であろう。水質は毎日測定するにこしたことはない。
☆粒の大きさ
限られた空間の中で生活する生き物にとってストレスとなったり、寿命を縮めてしまったりするのが、底砂が細かすぎる場合や、粗すぎる場合である。お店に立っていてよく耳にするのがコリドラスの底砂(細かすぎると目詰まりがはやく、粗すぎるとヒゲがいたむ。)、水草育成の底砂(粗すぎると根が張れない。一部の水草はソイルのほうが成長が良い。)、海水の底砂(厚く敷くと見た目がよくなく、粒子のあいだにガスがたまるなど。)、金魚やプレコの底砂(生体のフンの目詰まりなど)である。どのような管理で清潔な状態を保てるか、適する粒の大きさは慎重に吟味していただきたい。
☆底砂とライトのマッチング
底砂は照明の種類によって全く異なった印象になる。蛍光灯、メタルハライドランプ、水銀灯などランプの色によって、あるいはランプの組み合わせによって変わるので、一番良好なところを探そう。例えば茶色っぽい底砂は、赤系ランプの下だと褐色が強く映り、白色ランプの下だと明るく少し色が抜けたように映る。
☆底砂とバックスクリーンのマッチング
バックスクリーンとの組み合わせも吟味しよう。黒、白、グレー、青、スケルトン、写真など。やはり似合う組み合わせとそうでない組み合わせがあると思う。
☆魚の見え方
生き物たちの見え方も大きく影響する。例えばディスカスやフラワーホーンに黒い砂を敷いてしまうと魚は黒っぽく見えてしまうので、褐色や白めのものが好まれる。
赤っぽい底砂に赤を美しく見せるランプをつけ、赤い魚を泳がせると、それはそれは赤い水景となる。水槽の前に立つ人の顔までも赤く見えるほどである。人気のレッドビーシュリンプは黒っぽいソイルでも良いが、掛け戻しのための黒いビーシュリンプには黒よりも茶色、褐色のもののほうが観察しやすいであろう。
☆敷き方・遊び方
水槽の奥にいくほど底床を厚くする手法は一般化したようだ。自然に傾斜させたり、流木やセパレーターを挟んで奥を高くする。水草を植え込むとキレイにみえるし、奥行に広がりが出る。手前が厚いと見た目が重い。
レイアウトにおいては水槽セット時に水草植栽ブロックごと、エリアごとに異なる底砂を分けて敷く方法も良い。ジオラマ仕立てのものは青いカラーサンドを川に見立てたりするため、やはりセパレートして敷く。
一種類の底砂を均一に敷いた場合は底砂クリーナーを使って清潔に管理できる。
★底砂交換について
ソイル系底砂はおよそ1年で新しいものと交換が必要である。時間の経過と共に粒子が砕けてきて泥状になる。底床内で活躍する有効な微生物にも酸素が必要であり、泥のように細かい粒子の底床では通気性と通水性が不足するのだ。ソイルを敷いた水槽から水を抜く際、底砂クリーナーをソイルの表面すれすれのツラに持っていき、老廃物を積極的に除去し良好な期間を長くする方法も一般化したようだ。
砂利は底砂クリーナーを使うことやリセット(洗いなおし)によって通気性と通水性が保たれ再びスタートできる。細かい粒子のものほどこまめな管理をするべきであり、敷きっぱなしはよくない。
(鉄則1)底砂は清潔に保とう
敵は魚の排泄物、エサの残り、枯れ葉、蓄積した老廃物などである。積極的に除去しよう。
「ろ過槽が良ければ水槽良し、ろ過槽がダメなら水槽ダメ」と直結して、底砂良ければ水槽良し、底砂ダメなら水槽ダメ。である。
(鉄則2)レイアウトを楽しもう
レイアウトの土台となるのが底砂である。通気性、通水性を確保し、しっかりした基礎を築こう。
(鉄則3)底床内の温度もチェックしよう。
底床内にも微生物は生活する。敷きっぱなしの冷たい底砂よりは底面プレートや保温器具を使った動きのある底床づくりも一考に値する。
今回はアクアリウムのファーストマテリアル、底砂についてナビゲーションしていこう。
まずは代表的な底砂をみてみましょう。
■大磯
金魚に、メダカに、熱帯魚に、水草に古くから多く使われてきたいわゆる水槽の砂利である。
以前は神奈川県の大磯海岸で採集されていたのであるが、現在市販されているものはフィリピンなどから輸入されたものである。全体的に黒っぽい印象を受けるがサンゴや貝殻などが混じることもあるため新品の使い始めはpHが若干上がる。pHを上げると思われる粒子を取り除く愛好家も多い。溶けきるのを待つ場合は水質に影響を及ぼさなくなるまでに3ヶ月から1年ほどの期間が必要と思われる。
水槽セット初期に水道水を使う場合、水道水に溶け込んでいたCO2が水槽外に逃げることでpHは上がる(東京のpH7.0の水道を24時間汲み置くと7.3ほどに、24時間エアレーションするとさらにCO2は逃げやすくなり7.4~7.6の水になる)。ここに新品の大磯を入れるとさらにpHが上昇する可能性があり、書籍やショップにおいて丈夫で飼育しやすいとされる一般種には向かない環境になってしまうので注意が必要である。
使い込んだ大磯はきわめて安定した環境づくりに適していて一生ものといえるアイテムとなる。リセットするときにガシガシ洗いすぎて粒子の表面を削らないように注意すればOKである。
■ケイ砂
底砂としては金魚、メダカ、グッピーなどに用いられる。飼育水の極端な酸性化をおさえる効果が期待できるためである。使い始めの大磯より水槽の水をアルカリに傾ける度合いが強い。細かい目のケイ砂は明るい光線のもとではキラキラと輝くので川魚などにもおすすめである。粗い目のもの(7厘とか1分などと呼ばれる)は古くからろ過材としても使われている。大型集中ろ過槽や池、上部式フィルターなどで多く見られる。
■サンゴ砂
海水魚やアフリカ湖産シクリッドなどに広く使用されている。パウダー状の細かい目のものから小石サイズの粗い目のものまで多くの粒サイズがある。サンゴ砂を敷いた水槽にサンゴ岩やライブロックをレイアウトするのは定番中の定番となっている。
粗目のものはろ過材としても使用される。海水やアフリカンシクリッドだけでなく、セット後、時間が経過して飼育水の酸性化がすすんだ際に使用していたろ過材の一部をサンゴ砂に交換することで酸性化を抑える使い方もある。成分が溶け出すことによってアルカリになるのだ。使用する量によってアルカリに傾ける力が強くなるのでPh値を測定しながら少しずつ導入する。
■ソイル
観賞魚の水槽に土を敷く。ソイル系底砂の登場以前は、土では水が濁るため観賞には不向きとされてきた。ソイル系底砂は、土を粒状化し加熱することで水中でも崩れにくいという性質を持っている。それまでのタブーを乗り越えたのだ。そしてなおかつpHと硬度を下げる効果をもつため、弱酸性の軟水が飛躍的に作りやすくなったのだ。
水草育成、ビーシュリンプ、アピストグラマなど魅惑のアクアシーンの演出には欠かせないアイテムとなった。基本的に水を張る前の水槽に敷き、静かに水を張っていく。
■ガーネットサンド
ポリプテルス、エイ、アジアアロワナなど大きさや、優雅さや、迫力あるパフォーマンスを見せる仲間たちに多く用いられる人気の砂である。比重が3.9~4.1の天然の鉱石である。粒子自体が非常に重く、沈む性質が強い。底床近辺でダイナミックな動きをする彼らが砂を舞い上げても散らばらず、すぐにもとのコンディションに戻るのがポイントだ。光を反射して彼らの色彩や動きを美しく演出するのでオススメである。薄めに敷くのが一般的で、4cm、5cmと厚く敷いてしまっては通気性、通水性を損なう。重さで底床がギュっとしまってしまうのだ。水草育成には不向きである。
■カラーサンド
底砂は数多くのメーカーが競って製品をリリースしていてどれにしようか目移りする場面が多いと思う。水槽内を明るく飾るのに適したおしゃれなカラーサンドも人気である。メーカーや製品によって多少品質は異なると思われるが、水質に与える影響は少ないものが多い。天然の石英砂をベースに生体に無害な着色成分によって焼成処理がなされていて、色の剥離や色落ちがなく、長期にわたって使用できる。観賞魚のイベントやショップのデモ水槽などではカラーサンドを効果的に使ったジオラマ仕立ての水槽などを見ることができるだろう。使い方は自由で、創作意欲が湧くアイテムだと思う。
■川砂
数百年、数千年ものあいだ、川で洗われ続けた天然の川砂も人気が高い。そのほとんどが石英である。川魚、コリドラス、小型カラシンやコイ、メダカの仲間など幅広く使われている。蛍光灯でもきれいであるが、メタルハライドランプの明るい光線のもとだとよりいっそうキラキラ感が演出できる。
■機能をもつ底砂の類
コケが発生しにくい、白濁りを解消、ニオイも吸着、ミネラル溶出、水がピカピカ、バクテリアがたくさん住み着く、など魅力的な殺し文句で多くの機能をもつ底砂もリリースされている。時間の経過に伴って機能が低下するものに関しては定期的な交換が必要である。上手に利用する愛好家も多い。
★底砂の選び方
やはり水槽に何を入れるかによって底砂を選んであげたい。そこに生活する生き物のことを第一に考えた底床づくりをしよう。選ぶときのポイントは以下のようなことがあると思う。
☆見た目
パッケージの印象と、底砂が実際に水にぬれたときの印象がことなるものがあるので、見た目の好みは自分の目で確認しよう。
☆水質
例えばソイルは、原料となる土に含まれる腐食酸が水槽内で有効に作用し、弱酸性の軟水という環境が作りやすい。製品の説明書やショップの説明で大体のところは予想できるとは思う。底砂が影響するのは主にpHと硬度であり、どのように変化するのか、どれくらい影響するかは自分で測定し確認したい。水質に影響を及ぼす底砂においてカギとなる時期は、セット初期、セット後1ヶ月、セット後3ヶ月、セット後1年であろう。水質は毎日測定するにこしたことはない。
☆粒の大きさ
限られた空間の中で生活する生き物にとってストレスとなったり、寿命を縮めてしまったりするのが、底砂が細かすぎる場合や、粗すぎる場合である。お店に立っていてよく耳にするのがコリドラスの底砂(細かすぎると目詰まりがはやく、粗すぎるとヒゲがいたむ。)、水草育成の底砂(粗すぎると根が張れない。一部の水草はソイルのほうが成長が良い。)、海水の底砂(厚く敷くと見た目がよくなく、粒子のあいだにガスがたまるなど。)、金魚やプレコの底砂(生体のフンの目詰まりなど)である。どのような管理で清潔な状態を保てるか、適する粒の大きさは慎重に吟味していただきたい。
☆底砂とライトのマッチング
底砂は照明の種類によって全く異なった印象になる。蛍光灯、メタルハライドランプ、水銀灯などランプの色によって、あるいはランプの組み合わせによって変わるので、一番良好なところを探そう。例えば茶色っぽい底砂は、赤系ランプの下だと褐色が強く映り、白色ランプの下だと明るく少し色が抜けたように映る。
☆底砂とバックスクリーンのマッチング
バックスクリーンとの組み合わせも吟味しよう。黒、白、グレー、青、スケルトン、写真など。やはり似合う組み合わせとそうでない組み合わせがあると思う。
☆魚の見え方
生き物たちの見え方も大きく影響する。例えばディスカスやフラワーホーンに黒い砂を敷いてしまうと魚は黒っぽく見えてしまうので、褐色や白めのものが好まれる。
赤っぽい底砂に赤を美しく見せるランプをつけ、赤い魚を泳がせると、それはそれは赤い水景となる。水槽の前に立つ人の顔までも赤く見えるほどである。人気のレッドビーシュリンプは黒っぽいソイルでも良いが、掛け戻しのための黒いビーシュリンプには黒よりも茶色、褐色のもののほうが観察しやすいであろう。
☆敷き方・遊び方
水槽の奥にいくほど底床を厚くする手法は一般化したようだ。自然に傾斜させたり、流木やセパレーターを挟んで奥を高くする。水草を植え込むとキレイにみえるし、奥行に広がりが出る。手前が厚いと見た目が重い。
レイアウトにおいては水槽セット時に水草植栽ブロックごと、エリアごとに異なる底砂を分けて敷く方法も良い。ジオラマ仕立てのものは青いカラーサンドを川に見立てたりするため、やはりセパレートして敷く。
一種類の底砂を均一に敷いた場合は底砂クリーナーを使って清潔に管理できる。
★底砂交換について
ソイル系底砂はおよそ1年で新しいものと交換が必要である。時間の経過と共に粒子が砕けてきて泥状になる。底床内で活躍する有効な微生物にも酸素が必要であり、泥のように細かい粒子の底床では通気性と通水性が不足するのだ。ソイルを敷いた水槽から水を抜く際、底砂クリーナーをソイルの表面すれすれのツラに持っていき、老廃物を積極的に除去し良好な期間を長くする方法も一般化したようだ。
砂利は底砂クリーナーを使うことやリセット(洗いなおし)によって通気性と通水性が保たれ再びスタートできる。細かい粒子のものほどこまめな管理をするべきであり、敷きっぱなしはよくない。
(鉄則1)底砂は清潔に保とう
敵は魚の排泄物、エサの残り、枯れ葉、蓄積した老廃物などである。積極的に除去しよう。
「ろ過槽が良ければ水槽良し、ろ過槽がダメなら水槽ダメ」と直結して、底砂良ければ水槽良し、底砂ダメなら水槽ダメ。である。
(鉄則2)レイアウトを楽しもう
レイアウトの土台となるのが底砂である。通気性、通水性を確保し、しっかりした基礎を築こう。
(鉄則3)底床内の温度もチェックしよう。
底床内にも微生物は生活する。敷きっぱなしの冷たい底砂よりは底面プレートや保温器具を使った動きのある底床づくりも一考に値する。