魚が走る

観賞魚の世界には独特の言い回しがたくさんあります。
「魚が走る」もそんな言葉のひとつで、魚を見て水を知るための言い回しです。
水槽でなれた魚は特別のことがない限り驚きません。
ところが、特別のことがないのに魚たちが異常に神経質になり、ほんのわずかな刺激でも(たとえば水槽の前に人が立っただけで、水槽の上に設置してある照明設備がカタっと音を立てただけで、ひどい場合は水槽が設置してある部屋に人が入っただけで)
逃げ惑うようになることがあります。
ビリヤードのブレイクショットのように魚たちが暴れ、暴れたのち底のほうでじっとしている、なんでウチの魚たちは…と相談を受けることがあります。
これは病気の場合もありますが、多くの場合は水中の亜硝酸濃度が増加している場合が多いです。
水をとりかえて亜硝酸濃度を下げる
水かえ後またすぐに同じ様子ならばフィルターのろ過材のチェックも必要です。
魚は泳がせるものであって、走らせてはいけません。

大地震の影響、停電の影響でろ過設備がON、OFFを繰り返し、フィルター内の汚れが水槽に戻ってしまい、一時的に魚たちに負担がかかっている場合も考えられます。
人びとの生活、魚たちの生活、1日も早く安定し、そこから上昇する日をむかえなくてはなりません。