始祖鳥の羽は黒かった!?

鳥の祖先とされる始祖鳥の羽の色は、カラスのように黒かった可能性が高いことが、
米ブラウン大などの研究チームによる羽毛化石の分析で分かったそうです。
24日の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズで発表されたもよう。

チームは、ドイツ・バイエルン地方で約150年前に発見されたジュラ紀後期(約1億5000万年前)の始祖鳥の羽毛化石を調べた。
羽毛の化石は非常に珍しく、メラニン色素を含む小器官と見られる微細構造が保存されていた。この小器官の立体構造を、カラスなど現生鳥類87種の羽毛と比較した結果、黒い鳥との類似性などから、95%の確率で黒だと分かった。チームは「黒い羽は、体温調整や、迷彩に役立っていたかもしれない」としている。
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中学のとき、ドイツ・フンボルトから門外不出とされていた始祖鳥の化石が東京で展示されると聞き、学校をさぼって見に行ったものでした。
最近になって、恐竜の本来の姿やからだの色の解明がなされてきましたが、
当時、恐竜の姿や色、鳴き声、食性、性質などは、ほとんど想像されただけのものでした。

「なぜ授業をさぼった」と怒る先生もいましたが、
理科の先生が私に共鳴してくれて、後日学校じゅうで展示を見学にいくことになったのでした。卒業するときは皆勤賞をもらいました。
当時展示されていた始祖鳥の想像図では、始祖鳥は茶色っぽい姿でしたが、
今回、黒!ということで。ぐっと引き込まれたニュースでありました。

熱帯魚も観察するとたいへん興味深く、
なぜこの色になったのか
なぜこの姿になったのか
なぜこの繁殖形態なのか
なぜこの食性なのか
ひとつひとつ見ていくと、長い進化の歴史で、いまの姿を選んでこうなっている
などということを感じることができると思います。