<ニホンアカガエル>色素のない卵が見つかる…福岡

<ニホンアカガエル>色素のない卵が見つかる…福岡
毎日新聞 2月18日(土)11時19分配信

九州大伊都キャンパス(福岡市西区)内で、色素が欠落したニホンアカガエルの卵が見つかった。カエルに詳しい福岡教育大の倉本満名誉教授(系統分類学)によると、色素のないカエルが見つかることはあるが、卵の時点で見つかるのは珍しいという。


発見したのは福岡市東区の会社員、菊水研二さん(50)。福岡県の委嘱を受け、県の絶滅危惧2類に指定されているニホンアカガエルの生態調査をしていた17日、同キャンパス内の生物多様性保全ゾーンで見つけた。

通常、透明なゼリー層に包まれた卵細胞は黒色だが、今回見つかったのは白色。突然変異とみられる。菊水さんは今後自宅で飼育し、カエルになった段階で自然に戻す予定。「成長を観察したい」と話している。

倉本教授によると、ニホンアカガエルの体は褐色だが、色素が欠落している場合、血液の色が表面に見えるためピンクがかった色になるという。