はじめての水かえ

繁殖用水槽にペアを収容し、産卵、ふ化と順調にきました。
稚魚が自由遊泳に入ると稚魚用飼料を与え、稚魚を育てていく段取りとなります。
お店に立っておりますと、稚魚がいるからといって水かえ作業をしなくなってしまうかたによく出会います。
これまでの管理が適切だったからこそ良いペアを得ることができ、繁殖・ふ化に至ったのであります。
稚魚用飼料は細かく小さいうえ、ピペットなどで稚魚たちめがけて給餌するため、水槽内では思いのほか拡散しやすく、飼育水を汚し、ろ過槽のダメージとなります。栄養価も高いため、給餌しているだけで水かえ作業をしないと飼育水は富栄養化しやすくコケ発生の原因となるだけでなく、魚たちが生活しにくい水となります。
稚魚たちには、
それぞれの飼い主さんが用意するエサになれてもらう、
それぞれの飼い主さんが用意する飼育環境になれてもらう、
それぞれの飼い主さんが実施する水かえ作業になれてもらうことがポイントです。

稚魚たちも親と同じように、水かえのあと気持ち良さそうに泳ぐ姿を見せてくれます。
稚魚たちのために新しい水はエアーホースを使って少量ずつ水槽に足していくやさしいアクアリストさんもいらっしゃいます。
過保護・適切な処置・放置の境界線を見つけてあげてください。