魚の成り立ちを知る

観賞魚の中で改良品種と呼ばれるものは、
ひとが魚に「こうあってほしい」という表現をもとめて交配させたもの、
うまれた次世代の個体に親の表現を凌駕するものが現れ、選別されて更なる表現となるもの、
突然変異の固定、
などがあり、どれも人の手によって生み出されます。

たとえば金魚の東錦はオランダシシガシラの体型や特徴にサンショクデメキンの色彩を乗せられ、固定されてきた品種とされております。
さらにこの東錦とらんちゅうとの交配でうまれて固定されたものが江戸錦です。らんちゅうの体型に東錦の色彩という表現となっております。
金魚の歴史は500年以上あり、人々の美意識の追及、飼育技術の進歩などは金魚の歴史をたどっていくことで勉強できます。

ディスカスの世界も品種改良は盛んです。
たとえばブルーダイヤモンドディスカスから見ていくと
シミひとつなく、柄という面でもまったくの無地(ソリッド)の輝くブルーダイヤモンドの前身は
フルカラーターコイズと呼ばれます。現在になって振り返ってみると「ちょっとおしゃれをしているブルーダイヤ」という表現で、ヒレには少しレース柄が残っていたりする表現のディスカスがいます。
フルカラーターコイズをさらにさかのぼるとコバルトブルーターコイズがでてきます。
青系ディスカスの舞台に衝撃が走ったコバルトブルーは誰もがあこがれる輝く色彩です。

こうして先祖をさかのぼっていくといつかは原種に辿り着きます。
ブルーダイヤモンド→フルカラーターコイズ→コバルトブルーターコイズの系統をさかのぼると辿り着くのは
原種グリーンディスカスであります。
ブルーダイヤモンドのキメ細かいメタリックブルーの素質は原種グリーンディスカスに少しだけ見ることができます。原種グリーンディスカスを飼いこむと乗ってくるメタリックブルー。
これが究極に広がった表現となったのがブルーダイヤモンドなのです。

意外!と感じるかたも多いと思います。「原種ブルーディスカスは?」
当然この系統(ストレイン)もみていきましょう!
いくつか代表的な系統を紹介いたします。

原種ブルーディスカス→ブリリアントターコイズ→レッドターコイズ(ブリリアントターコイズ×ブラウン)

原種ブルーディスカス→ブリリアントターコイズ→チェッカーボード

原種ブルーディスカス→レッドロイヤルブルー→ピジョンブラッド→マルボロレッド

原種ブルーディスカス→レッドロイヤルブルー→スネイクスキン→レオパードスネイクスキン(レオパード×スネイクスキン)

真っ赤なマルボロレッドを遡っていくと原種ブルーディスカスに辿り着きます。

意外!と感じるかたも多いと思います。「原種ブラウンは?」
はい、見ていきましょう。

原種ブラウン→ソリッドレッド
原種ブラウン→ゴールデン→イエロー
原種ブラウン→アルビノ→アルビノアレンカー・アルビノレオパーなど

目の赤いアルビノディスカスを遡っていくと辿り着くのは原種ブラウン!もう感動です。

原種ヘッケル→ヘッケルクロス
この血統は今後広がりをみせるのか、注目です。
太いバンドを持つヘッケルにどんな相手を選ぶのか、デザイナーのセンスが問われるエリアだと思います。