水道について

水道水を観賞魚に用いる場合は、やっぱり水質を確認してから!!
すべては魚の命のため。今日は人間サイドからみた水道水について考えてみましょう。

私たちが生きていく上で欠かせない水。水道水を利用している人がほとんどだと思いますが、利用者はその質をどう評価しているのでしょうか。

数年前のことになりますが、ミツカン水の文化センターの調査によると、「あなたのご家庭の水道水は10点満点で何点ぐらいだと思いますか」と質問したところ、全体平均は7.2点と過去最高の評価だったそうです。

一方で、「現在の水道水について不満を感じていることはありますか」と聞くと、「おいしくない」という回答が最も多く40.5%。以下、「塩素などの消毒剤は体に良くない」(35.8%)、「水道料金が高い」(33.3%)が続きます。ただし、「おいしくない」と答えた割合は1995年の調査開始以来下がり続けており(1995年は61.0%)、ここからも水道水の評価が高くなっていることがうかがえます。

その背景には、「1990年代後半から各地の浄水場で、高度浄水処理(参照リンク)が導入されてきたことがある」(ミツカン水の文化センター)といいます。

高度浄水処理では従来の浄水処理に生物処理・オゾン処理・粒状活性炭処理を加えており、一般処理に比べるとコストが高くなる半面、においや汚染物質をほとんど取り除くことが可能となりました。同センターでは、「高度浄水処理を導入してから、大阪などの水道局が水質改善を積極的にアピールしていることも、認識を改めるのに貢献しているのだろう」とも推測しているようです。

今後、日本の水環境はどうなっていくのでしょうか。
「今から100年後の2108年に水を取り巻く環境はどのようになっていると思いますか」と尋ねると、1位は「環境税が導入されている」で58.0%。以下、「水道料金が高騰している」(49.8%)、「海や川が汚染されている」(45.3%)が続き、料金面での変化を予測する人が目立ちました。

ファックスによる調査で、対象は東京圏(東京、千葉、埼玉、神奈川)、大阪圏(大阪、兵庫、京都)、中京圏(愛知、三重、岐阜)に居住する20歳代から60歳代の男女620人(有効回答数486人、有効回答率78.3%)。調査期間は6月11日から16日。

高度浄水処理の導入
通常の浄水処理(沈でん、ろ過及び消毒)では、十分に対応できないかび臭の原因となる物質やカルキ臭のもととなるアンモニア態窒素などを取り除き、トリハロメタンのもととなる物質(トリハロメタン生成能)などを減少させることができます。
■ 高度浄水処理の効果

高度浄水処理の仕組み
浄水処理過程の中で、沈でん池と急速ろ過池の間にオゾン処理と生物活性炭吸着処理を組み込んでいます。

オゾン処理  かび臭原因物質やトリハロメタンのもととなる物質などを、オゾンの強力な酸化力で分解します。 生物活性炭吸着処理  活性炭の吸着作用と活性炭に繁殖した微生物の分解作用とを併用して汚濁物質を処理します。
高度浄水処理のコストと効果
高度浄水処理をするためには、これまでの通常処理の費用に加え、1立方メートル当たり約10から15円掛かりますが、導入後はカビ臭などのない、より安全でおいしい水を供給することができます。

多摩川上流部や相模川と比べると、利根川水系はアンモニア態窒素なども多く、原水水質はあまり良くない。
すべてのお客さまにより安全でおいしい水を飲んでいただくため、水道局では、高度浄水処理施設を利根川水系から取水する浄水場に建設している。
金町浄水場、三郷浄水場及び朝霞浄水場の一部導入に続き、三園浄水場でも平成19年10月に導入したんだよ。さらに東村山浄水場でも導入を予定している。


魚のためには、その魚の原産地の水質データを知り、その環境を再現してあげること。水質をコントロールできる技術を飼育者自身が身に付けることですね。