王様の赤ちゃんの食事

水温が28℃の場合、ディスカスの卵は産卵後60~70時間でふ化が始まります。
産卵直後はアメ色ですが、ふ化が近づくにつれて黒っぽくなってきます。
ふ化した仔魚は、頭部の付着糸で産卵筒についていますが、数日経つと自由遊泳に入ります。
稚魚は親の体についてディスカスミルクを食べ始めるようになります。
この行動が見られたら、ブラインシュリンプを用意しましょう。
稚魚ははじめは親のディスカスミルクを食べるので、このタイミングで間に合います。
ディスカスミルクを食べはじめてから2日~5日、離乳食のイメージです。
ピペットなどを使い、ふ化したてのブラインシュリンプの幼生を親の体にまとわりつく稚魚の群れに吹きかけるように与えます。
ブラインシュリンプを食べた稚魚は、腹部がオレンジ色になりますので、食べているかどうか判断できます。
稚魚への給餌で大切なのは、少量ずつ、回数を多く与えることです。
作業とするとたいへんですが、この時期しっかり餌を与えたかどうかが、その後の成長を大きく左右します。
時間が経ったブラインシュリンプは栄養価が落ちますので、ふ化したてのブラインシュリンプを与えることを心がけます。