今日も水かえ!

みなさんは、畑に石灰をまく光景を見たことがありますか?
これは、酸性になってしまった古い土にアルカリ性の石灰をまぜて中和しているのです。土が酸性になるのは、有機肥料が土壌バクテリアによって分解された結果、酸性物質の硝酸ができるためです。

魚を飼育している水槽の中でも、これと同じ事が起こります。魚の排泄物である有害なアンモニアは、ろ過材に繁殖したろ過バクテリアによって、 亜硝酸を経て比較的無害な硝酸にまで分解されます。しかし、水替えを怠ると、硝酸が蓄積して水の酸性化が進み、魚が人に脅えやすくなる、目が白濁する、 などの症状があらわれ、ひどい場合には死んでしまいます。

注意する必要があるのは、水槽の水が酸性化しても、一見透明できれいな水に見えるために魚にとって悪い環境になっていることに気がつかない点です。 これを防ぐためには、定期的に水槽のpHを測定し、酸性になる前に水替えをすることが肝要です。

硝酸の多い水を捨てて、硝酸の少ない水を入れる作業が水かえであります。