特別講義

昨日の火曜日。お店は定休日でしたが、東京・江戸川区にある東京コミュニケーションアート専門学校(TCA)に行ってまいりました。
観賞魚業界に就職を目指す学生たちを相手に90分、講義を!と依頼されたのです。

TCAでは昨日を含めて3日間、合同企業説明会が開催されていて、その一環として教室をいただいたのです。教室にいっぱいの学生たちはリクルートスーツで、こちらが緊張しました。このあいだ買ったシャツとネクタイ、おろしていってよかった・・。普段の仕事ではネクタイなんか何の役にも立ちませんもので。

TCAの卒業生は、我が社でも数多く活躍しています。
何を話そうかな…と考え、まずこの卒業生たちにメールをしました。
「この業界に入っていちばん強く感じることは何ですか?」と。
みんなから次々と返信がありました。それぞれの個性が明確に表れていて、ひとりひとり成長しているな!という回答でした。うんうん。
卒業生たちの貴重な意見は現役学生に伝えました。世代も近いし、説得力はあったようです。
業務のこと、命のこと、流通のこと、疑問や不安、いろいろなことが浮かび上がってきます。

拙い私の話よりも
これから社会にでる学生たち、不安は少しでも少なくしてあげたい、新卒ならではの若さや気合いを大事にしてほしいと思い、私の話を聞きにきてくれた学生ひとりひとりに質問を受け付けました。一方的に暑苦しい私の話をするよりもそのほうがイイかも!と勝手に判断したからです。
いきなり質問を作らなければならなくなった学生にはチョー迷惑だったことでしょう。
専門店に入りたい学生
水族館に入りたい学生
メーカーに入りたい学生
営業の内定をもらった学生
まだ初々しい一年生

受けた質問にはその場ですぐさま答えを(私なりの答えを)言うのが私の専売特許です。
学生たちには会社の面接で
「私を採用しないでいったい誰を採用するんですか!」くらいの強い気持ちを持ってほしい!と闘魂注入です。
こういうとき、チャキチャキの江戸っ子の魂や江戸弁は便利ですね。

あっという間に90分が過ぎました。
口やのどがかわき、用意していただいたお水、全部飲んでしまいました。
90分が過ぎ、一応の区切りがついたあとも、積極的な学生たちは「お時間よろしいですか?」と聞きたいことを聞きにきてメモを取っています。
私には当たり前のことでも学生たちには新鮮だったのかもしれません。

学生たちの中でもキラリと光るものがある原石はすぐに見つかりました。
観賞魚フェアなどのイベントで活躍するTCAの学生たち。実はその現場にはあなたが将来就職するかもしれない会社の経営者たちがたくさん、あなたたちを見ています。はっきり言って超チェックしています。
あいつ動きイイな!
あいつ元気あるな!
あいつ受け答えがいいな!
あいつイイ返事するな!
あいつ動き悪いな‥
いやー社長たちは厳しいなぁ…なんちゃって。

先生たちは親身になって学生たちの就職をサポートしようとなさっていました。
学生たちのフットワークがもっともっとよくなって、管理されない勤勉さがハラの底から湧き出てきたとき、男は尻に火がつき、女性の瞳は星飛雄馬のように燃えてくるのです。
頑張ってください。
人間死ぬまで勉強です。
この業界でメシを食って行くのだとハラを決めたら、あとはばく進するのみです。がんばりましょう。!