永遠のスター☆ザリガニ

昨日の日曜日、早くも真っ黒に日焼けしてフィールドに出かけ、生き物と親しむこどもたちの姿を多く見かけました。生き物に接している子供の笑顔、キラキラしています。

「ザリガニ」。子供たちがスルメなどをエサに簡単な仕掛けで釣り上げ、エサを与えて楽しむのもザリガニ。また、私の言葉の中などには到底おさまらないほど、どっぷりとその魅力にとりつかれ、熱いザリキチたちをとりこにしているのもザリガニ。
やっぱりザリガニは永遠のスターなんですね。
今日は、ザリガニについて考えてみましょう。

飼いかたについて。

ザリガニはエラ呼吸ですので、魚と同様に水を張ったアクアリウムで飼育します。今日でも誤解が多いのですが、『水はザリガニの背中がかくれるくらい』や、『陸地をつくる』
は間違いです。底砂を敷き、上部式や外部式フィルターを機能させ、エアレーションをします。フタをしてすきまをふさぎます。(脱走が得意な彼等と長くつきあうのには絶対必要な処置です)隠れ家となるシェルターや、エサとなる水草を入れます。砂利は、週に一度の水替えの時に、底砂クリーナーで老廃物を積極的に除去します。ザリガニは底床への依存度が高いので、底床の通気性、通水性を保つことが上手にキープする第一歩となります。またザリガニは、第一触角のつけ根に平衡胞という穴があって、そこに砂をとりこんで、内部にある感覚毛によって砂の位置を把握し、自分の体の傾きを知るといわれていて、底砂が必要となります。(脱皮のとき砂も抜けるようです。)

エサについて。

ザリガニは雑食で大食漢です。カボンバやアナカリスなどの水草、冷凍赤虫、メダカ、コリドラスやプレコ用のタブレットフード、沈降性のディスカスフード、金魚フード、なんでも食べます。幼体には毎日、成体には一日おきくらいで給餌します。時間割のようにローテーションを組んで、バランスの良い給餌をこころがけましょう。ただし、脱皮直前の個体はエサ食いがにぶることがあります。一時、TVで取り上げられ、もてはやされた1種類のエサだけを与え色を変化させることは、ザリガニを短命にし(おそらく1年ほどと思われます)駄目といわざるをえません。

繁殖について。

オスがメスをホールディングし交尾します。交尾時間は10数分から2時間程度です。交尾後、1~3ヶ月でメスは産卵します。卵はただちにオスの精包とミキシングされて受精します。メスは卵をお腹に抱きかかえて、2週間ほどでふ化します。うまれた稚ザリはしばらくの間メスのお腹にくっついて生活し、徐々にひとり歩きをはじめ、行動範囲を広げていきます。この頃から稚ザリたちの大きさにバラつきが見え始め、すくすく大きくなっていく1グループがあります。できれば彼等は別容器に移動し、親と同様に育ててください。100匹以上の集団を同じ水槽で生活させるかぎり、大きさ、実力の差はひろがる一方で、第二、第三グループの成長のさまたげになります。大きくなったものから移動しないと、弱肉強食の世界ですから、残るのはサバイバルを生き抜いた個体だけになります。

気に入った色の個体だけは別に‥‥と作業をすすめていくと、あっという間に飼育容器が10本、20本とふえていき、あなたも立派なザリガニストの仲間入りです!!!