水質検査

お店では、お客様の水槽の水質検査を実施することがあります。
お客様には、ご自宅の水槽の水をお持ちいただき、私どもが各項目を測定していきます。水質管理の本場ドイツを視察した際、現地のプロショップが実施していたものを真似て、はじめたサービスです。ドイツではお店に行列ができるほどでした。ドイツの水は、日本と比べてpHも硬度も高いため、管理にはみなさん敏感です。対処法やアドバイスを受け、器具やノウハウを仕入れ、自宅に戻る様子を見ていて衝撃を受けたのです。
水道水に塩素中和剤と水質調整剤を入れるだけの水づくり、
バクテリア頼りの管理、
ろ過器頼りの管理、
飼育者の「カン」による管理がまだまだ見られる日本は遅れている!と感じて、10年ほど前からはじめたものです。
また、化学の実験のような試薬や化学式に拒絶反応が出てしまうかたも少なくありませんね。ならば!ということです。

(お店では、平日の比較的ゆっくりした時間にサービスさせていただいております。申し訳ありませんが、バタバタしている週末はご遠慮いただいております・・。)

わざわざお店に水を持ってきてくださるお客様の飼育水は、よく管理されていて比較的良好なことが多いのですが、先日久しぶりに見ました、「亜硝酸地獄」。
すべての魚にとってきわめて危険な領域です。
今回のお客様は、突然バタバタと魚が死に至り、当店に水をお持ちいただきました。知り合いに外部式フィルターの清掃をしてもらった際、中のろ過材を水道水できれいに洗ってしまったとのことでした・・・。

危険なレンジの亜硝酸値を見たならば・・
水を交換する、
ろ過材の手入れ、
バクテリアの追加など、原因究明と原因の除去作業や、
継続的な亜硝酸値の測定
など、すみやかな処置が必要です。
今回のこのお客様は、あわてて亜硝酸試薬をお求めになられました。
油断大敵です。もうこれからは、ひとりで亜硝酸値を把握できることでしょう。

また、別のお客様に 3種類の水をお持ちいただきました。
ひとつは「水かえ前の水」
2つめは「水かえ用に用意した新水」
3つめは「水かえ後の水」です。
ここでは、水かえ作業によって、水槽内で何がおこったのか、を知ることができますね。こちらはきちんと亜硝酸値や硝酸塩値は下がっていることがわかりました。
さあ、みなさん!がんばりましょう!