店長日記

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第一印象
魚の購入時、水槽で泳ぐ魚たちを見て、最初に目に飛び込んできた個体、
きっと自分の好みなのだと思います。
表現だったり、色彩だったり、体型だったり、魚を見るポイントはたくさんありますが、
個人の好み!
第一印象で「良い」と思った個体を見て、続いて他の個体へと視線を移していきます。
やっぱり最初の個体が良い!というのがある意味正しい判定かもしれません。 

ただ、写真のディスカスなどの場合で1匹を選ぶ場合、最終的にオス個体ばかりになる可能性がなきにしもあらずで・・・。
らん
東京ドームで開催されている「世界らん展日本大賞」。
毎年、時間を見つけて出かけるようにしています。
コンテストでまさに競い合うように表現する花たち、写真を撮る何万人もの人・・。
世界各国からブースも出ていて、目当ての株を購入するかた・・。
会場はものすごい熱気です。
観賞魚を愛するかたには、らん愛好家も多く、毎年会場でお客様にばったり出会います。
南米のらん業者に勤務されていて、ブースに立つかたもわたくしどものお客様だったりします。ワイルドのらん、改良品種とは一線を画していてこれがまたイイのですよ・・。

美しいものを見て美しいと思うこと、大切だな!
こころの水かえをすること、たまには大切だな!
ぐっとひかれる株の前で、こんなことを思います。
XY-003
ディスカスの産卵槽や金魚飼育に欠かせない大きなスポンジフィルターを紹介します。
ベテランアクアリストさんの使用が目立つことは、
あれこれ試してきたけど、結局いきついたのはコレ!
という証拠かもしれません。

運転には別売りのエアーポンプとエアーホースが必要です。
スポンジ部分の大きさは12cmほど、スポンジの直径は11.5cmほどです。
例えばディスカスのペアが泳ぐ600×450×450の水槽などには最適です。
水草畑
水草ファームでは大量の水草が栽培されています。
水草ですから水槽がずらりと並んでいるのでは・・と思うかたもいらっしゃいます。
ファームはビニールハウスが並んでいます。
一度は耳にしたことがあると思います「水上葉」「水中葉」。
水草は水の中でしか生活できない品種もありますが、水から上がった部分からも成長していける品種が多いのです。
あたかも野菜や果物を栽培しているかのようなハウス、全部水草なんですよ。
60cm水槽が置けるスペースにあえて30cm水槽をふたつ並べて置きます。
それぞれ独立のフィルターやヒーターを設置し、別々に運転します。
正面から見るとき、あたかも60cm水槽が1本に見えるようにふたつの水槽を
つなげるようなレイアウトをします。本当は切れているのに、つながって見えるように流木や岩を配置!水草を植え込んでいきます。
いっしょに飼育できない魚をひとつのスペースで飼育したい!
という気持ちからうまれた大人の楽しみです。
向かって右にはアベニーパファー
向かって左には・・・・
さあ、あなたなら?
交換
今日は愛車の定期点検でした。エンジンオイル、エレメントを交換しました。
次回はそろそろバッテリーの交換です。

水槽にも交換していくものがたくさんありますね。
ろ過材、照明ランプ、キスゴム、ヒーター、殺菌ランプ、ソイル・・。
それぞれについて交換の目安があります。
後手にまわってしまうと、それは水槽で生活する生きものたちの負担となります。
交換時期は
使用時間が目安(照明ランプや殺菌ランプなど)
実際の水質が目安(ろ過材、プレフィルターのカートリッジ、ソイルなど)
見た目が目安(ろ過マット、電気器具など)
と様々です。1アイテムずつチェックしてください。

はい!水温計が泳いでいるかた!キスゴムとりかえましょう!

バックスクリーンを黒から青に交換するだけでも水槽の印象は変わるものです。
バックがブルーになって、水草・シペルスの涼しげな姿がより強調されました。
わたしたちの暮らす空気中は
光度が一定であります。
自然光としての紫(380nm)から赤(760nm)までの可視光線がよく見えます。
蜃気楼等は別として、通常は光の屈折を意識しません。
音速は毎秒330m程度です。

一方、魚たちが暮らす水中は
水深とともに光度が減少します。
赤い色が吸収されるため物体は青っぽく見えます。
屈折があるため物体が実際の位置より近く、かつ大きく見えます。
音速は毎秒1400m程度です。

まさしく別世界ですね。魚の気持ちになるためには、やっぱり水の中にもぐってみないと!
まずは海から行ってみますか!
いつもは土曜日、日曜日にファミリーでご来店いただくお客様。
今日はビシっとスーツ姿でご来店いただきました。
「どなたかと思いました!珍しいですね、平日に!」
「うん、会社に水槽を置くことになってね!家でできないことは会社の水槽でやろうかなと・・」
素晴らしい・・なんとファンタスティック。

美しい水槽が会社の数字をあげること、社員の癒しになること、
間違いありません。
お店に立っておりますと「ほんまかいな」と思うくらい「連続」することがあります。
例えば「金魚50匹」と5回連続で別々のお客様に注文をうけたり
おつりの金額が3回連続同じだったりといったふうです。

今日はブラックデーです。
ブラックコメット、ライヤーテールブラックモーリー、ブラックエンゼル、ブラックバルーンモーリー、仕上げにブラックウォーターにブラックピート!
みなさま、バックスクリーンの色は何色ですか?まさか黒・・・。
東京地方、けっこうな量の雪が降っています。せっかくの3連休のかたも多いと思いますが・・・・寒い!

外は雪ですが、今日の月は牡牛座を運行中です。
体にいいことが効果を感じられる時とされております。
栄養のある食事と快適な睡眠で体を癒す、連休をそんなふうに使ってみてはいかがでしょうか。
また自然なもの、五感に心地よいことも良いとされています。
心と体を癒してあげるには・・・そう、アクアリウム!
照明に照らされた水面のきらめき、水のゆらぎ、気持ちよさそうに泳ぐ魚たち。
アクアリウムをのぞきこむことには、不思議な力があることが研究でも明らかにされています。
月刊「アクア・ジャーナル」Vol.185
月刊「アクア・ジャーナル」Vol.185が出ました。

特集『前景表現 下草 or 化粧砂』
ネイチャーアクアリウムに遠近感や自然感を表現する上で欠かせない前景。
前景には下草を植栽したり化粧砂を敷くなどさまざまな表現方法がありますが、
下草の植栽や育成、トリミング、化粧砂の管理などにコツが要り、
初めはうまく行かないこともあります。
Vol.185の特集では、植栽法からトリミング法まで、種類別に詳細に紹介。
また、化粧砂を用いた前景表現法も合わせて紹介しています。
レイアウトをつくる前に、ぜひお読みいただきたい特集です。

定価500円です。
アクアライフ2011年3月号
アクアライフ2011年3月号が出ました。

アフリカの古代龍  特集 ザ・ポリプテルス

現生するポリプテルス類全18種を、最新の情報をふまえ徹底解説。
その歴史や飼育、ブリーディングの秘訣についても迫ります。

主な内容
ポリプテルスってどんな魚?
ポリプテルス目全種掲載カタログ
アクアテラリウムで白亜紀を再現!
ポリプテルス愛好家を訪ねる
ポリプテルス温故知新!

●始めてみよう!
ブラックシャドーシュリンプの飼育と繁殖

●ニューカラー続々!
むてきのラミレジィ

●緑の絨毯を作ろう
前景草入門

●海水小特集
ハナダイ類のタイプ別飼育法

●魚・水草のために
pH調整剤カタログ

●新連載
2011世界水草レイアウトコンテストへの道

レポート
●中国のメガ・プロジェクト
天津濱海オーナメンタルフィッシュサイエンスパーク

● 銘魚拝見! ALショップレビュー
● ルー大柴リバーとトゥギャザー!
● ドワシク通信
● 観賞魚の病気対策
● ウロコは語る
● 一種類徹底飼育講座
● アクアメイルボックス
● アクアリウム歴史読本

…など連載多数!
定価880円です。
フィッシュマガジン2011年3月号
フィッシュマガジン2011年3月号が出ました!
【 第1特集 】
飼育・繁殖・作出   春のシュリンプ
気に入った個体を飼育するだけでなく、繁殖も、さらには好みの表現をもった個体の作出まで目指せる、多彩な魅力を放つシュリンプ。ブラックシャドウシュリンプの衝撃的なデビュー、その記憶も新鮮なうちに新たなシュリンプが登場するなど、常に時代を動かしている。そんなシュリンプの魅力。さあ楽しみましょう。

▽シュリンプ、春のコレクション

▽しっかり作った水が飼育の基本

▽繁殖で大切なこと

▽繁殖水槽大公開

▽拝見! 愛好家の飼育術
 ・手を掛け過ぎないこだわりのスタイル
 ・ブラックシャドウ爆殖の道

▽飼育グッズカタログ



【 第2特集 】
冴え渡る   牙魚の魅力
鋭い牙をもつ魚は結構多いが、牙魚というくくりで イメージできるグループは、何といってもピラニアをはじめとするかラシンの仲間。ワイルド感溢れるタライロンやピラニアなどの代表的な牙魚の魅力を一気に紹介。

▽牙魚の概要

▽牙魚カタログ



【 特別企画 】

■インドネシアのアロワナ事情

■淡水イルカを求めてメコン川を往く!
連載
【 新 連 載 】

■始めよう! 極めよう!
らんちゅう飼育のすすめ

■金魚の品評会

■アクアスポット探訪
おもしろ水族感 アクア


【 For Fresh Water Fun 】

■渋魚、珍魚探訪!
温帯域の魚たち

■Shot 小さな魚の大きな魅力
「エレファントイヤー・プラガット」

■再発見! 魅力の熱帯魚たち
「ブライトブルー・シクリッド」

■泰國魚漫遊
「メコン川流域の米処アムナ-ット・チャルンと新種オリジアス」

■日本水風景巡り 淡水魚を求めて
「新潟県佐渡島を訪ねる」

■グッピーゼミナール

■目指せ! 
「世界水草レイアウトコンテスト」応募への道

■今月の注目魚

■水草面白談義


【 Reptiles & Amphibians 】

■HERPS IN THE WILD
「クイーンズランドのレースオオトカゲ」

■日本産爬虫類・両生類魅力再考
「サキシマバイカダ」

定価880円です。
ディスカスを6匹飼育している水槽があります。
はじめに2匹がペアになり、テリトリーを主張し始めました。
水槽の形勢は「2対4」。強い2とそのほかの4です。
ペアは別水槽に移動して、最初の水槽は4匹になりました。
ここで、また新たなペアが誕生。2対2の形勢になりました。
ペアはまた別の水槽に移動し、残った個体は2匹。
なんと!この2匹がペアになったじゃありませんか!
出来すぎでちょっとこわいくらいです。
生きものの立場に立って・・
生きものの目線で・・
生き物にたずさわっておりますと、 こんな言葉をよく耳にいたします。

素通りできない、奥の深い言葉で、学べば学ぶほど知れば知るほど自然が持つ力を痛感させられます。
水槽環境の絶妙のバランスとは数値だけで判断できるものではなくてあくまでもそこに暮らす生き物たちの息づかいが決めるものです。

基本は基本であって王道ではありません。
水槽や流木、石、添加材・・・多種多様に道具はありますがこれらを万全に揃えたからと
いって必ずうまくいくと言うわけではありません。(もっとも、趣味の世界ですから次から次へとあれこれと欲しいものはでてくるわけですが・・・)

人間の欲を優先する前にまずはその水槽に入る生き物の視線に立って環境の構築を考えてみましょう。
どれだけ高価な道具を使い、どれだけ綺麗にレイアウトを施しても生き物の側からすれば、あくまで「自然のような感じ」でしかないのです。

どこからやってきたのか、体長50メートル、音だか声だかわからない言語を発する巨大生物がいきなり 10階建てのコンクリートの建物を用意して机のようなモノや椅子のようなモノを不自然に配置して私達人間を飼い始めました・・・
人間は肉や魚を日替わりで採りながら米と言うものを主食にし、頭を撫でたら喜んで映画を見せると機嫌が良い・・・
たったこれだけの条件で私達は暮らせるでしょうか。

いつもこんな気持ちで水槽を眺めていたのではすぐに気が振れてしまいますので、どうかご注意ください。

新しいアイテムを試してみる、管理のしかたを変えてみる、自分の水槽はこれでいいのか?ということを常に考える。
ガラス1枚隔てた向こう側、単に水槽の奥行○○センチというものではないのかもしれません。
そっとしておく
写真は産卵を始めたレッドターコイズのメスです。
水槽の設置位置が目線より高いところにあります。
人間の腰の位置などに水槽を設置すると、覗き込まれたり、足音や物陰におびえることがあります。
産卵のときに無駄にペアを刺激しないよう、水槽正面に新聞紙を貼って、覗き込む穴だけあける!
急に明るくなったり暗くなったりを避けるために蛍光灯を1本消さない、

なんていう作業をするのはこのためです。
朝の通勤ラッシュ、満員電車に乗るとき、
また、信号は青なのにいっこうに進まない交通渋滞のど真ん中にいるとき、
「スペースが広い空間の快適さ」のことを考えます。
すいてる電車、すいてる道はやっぱり快適です。

水槽で暮らす魚たちもまた、同じことを感じるのではないか・・。
過密飼育までいかなくても、魚が所狭しとわらわら遊泳する水景は賑やかで良いのですが、魚はストレスを感じることもあるでしょう。
特に、金魚飼育に関してはこんなことを思います。
水槽は小さくても60cm水槽。
すこしさみしいくらいのスペースでゆったり飼育。
7~8cmほどの金魚、60cm水槽だったら5~6匹。
最終的に立派で美しい個体に仕上げることを考えたら、1匹あたりの水の量は多いほうがいいですもんね。
どしゃぶりの雨の中を一台の車が走っていた。車内には、小さな熱帯魚屋を経営する社本信行(吹越満)とその妻、妙子(神楽坂恵)の2人。娘の美津子(梶原ひかり)がスーパーマーケットで万引きしたため、店に呼び出されたのだ。

その場を救ってくれたのは、スーパーの店長と知り合いの男、村田幸雄(でんでん)。村田は同業の巨大熱帯魚屋、アマゾンゴールドのオーナーだった。帰り道、強引に誘われ、村田の店へと寄る3人。そこには村田の妻・愛子(黒沢あすか)がいた。

村田は言った。
「ひとつ、どうです。美津子ちゃんがここで働くってアイデアは?」

幅120cmの水槽にバルーンモーリーを飼育しています。黒、白、オレンジ、いろいろな色を取り混ぜて。
赤ちゃんもうまれたり、かわいい泳ぎで見てくださる方には人気がある水槽です。
ここに30cm近いセルフィンプレコが同居しています。
プレコにはプレコめがけて沈降性のタブレットフードを与えるのですが、最近、このプレコがバルーンモーリーたちに与えているフレークフードやクランブルフードを水面まで食べにくるようになりました。きっとおいしいのでしょう。大きな口で水ごとエサをぐおおおおおおっと吸い込んでいきます。いったいどれだけ食べるのやら・・。
しかもプレコは水面に口を向けるものですから、水槽正面からみると立ちあがっているような状態です。ややもすると仰向けで食べています。
こんなアクロバティックな食事をするプレコって!うーーん大好きだぁ!
結局、腹部がぐぐっとふくらむまで与えてしまって・・・
トカゲ師匠
お店に立っておりますと、多くのお客様に
「やっぱり魚が好きなの?」「家でも飼ってるの?」「好きなことを仕事にできていいわねぇ!」など声をかけていただきます。
はい、家でも魚を飼っております。40年ちかく、魚を飼育していない時期、というものがありません。
金魚、ディスカス、コリドラス、水草、小型美魚、いろいろいますがトカゲもいたりします。
写真はフトアゴヒゲトカゲ。我が家の中ではもう「師匠」のクラスです。
フトアゴヒゲトカゲは人の話に耳を傾けます。(ほんとです)
じっと聞いています。

生きものたちとともに生活することの楽しさを伝えていけたらいいなと、気持ちをしめ直しました。