熱帯魚に限らず、繁殖という面から つかみなおしておきたいのがメンデルの法則です。
熱帯魚も基本的にメンデルの法則に則って遺伝子を次世代につないでいきます。
縞々のエンゼルフィッシュのペアなのに縞々ではないエンゼルがうまれるのは、
使った親が表面的には縞々でも純系の縞々ではなくてゴールデンやマーブルの血を引く個体であることを示しています。
観賞魚の改良品種には、完全に固定されていないものが少なくありません。
したがって教科書通りの結果にはならないのであります。
長い時間をかけて何代もの交配を行い、純粋な改良品種を作り出すうえでは重要な法則です。
ワイルド個体の理解と同時にしっかり把握したいところです。
まずはうまれた兄弟の中からエースというべき美しく優秀な個体を次の親としてキープするとことからはじまります。がんばりましょう!
メンデルの法則は遺伝学を誕生させるきっかけとなった法則であり、メンデルによって1865年に報告されました。優性の法則、 分離の法則、独立の法則の3つからなることは有名です。はい、ココ試験に出ます。
形質への着目
メンデルはまず、エンドウマメに背の高いものと低いものがあることに着目した。
純系の選抜
そして、背の高いものの種子のみを集め、修道院の庭で別に育てた。育ったものの高さを見て、高くなったもののみの種子を集め、さらにその翌年、それをまいた。これを数年続けることにより、必ず背の高くなるエンドウマメの種子を収穫することができるようになった。背の低いものも同様に、数年かけて選定を行い、必ず背の低くなる種子を収穫することに成功した。
優性の法則の発見
次にメンデルは、必ず背の高くなるエンドウマメの種子を育てて咲いた花のめしべに、必ず背の低くなるエンドウマメの種子の花粉を受粉させた。また、逆に背の低いものの花のめしべに、高いものの花粉を受粉させた。そして収穫された種子をまくと、すべてが背が高くなった。
分離の法則の発見
次にメンデルは、このエンドウマメを自家受粉させて得られた種子を、さらに翌年まいた。すると、背の高いものが3,背の低いものが1の割合になった。
メンデルは背の高さ以外に、エンドウマメの種子にしわのあるものとないものなど、複数の形質について同じ実験を行った。すると同じように、しわのないものとあるものを交配すると、翌年はしわのないもののみが収穫された。この種子をさらに翌年育てると、しわのないものが3、あるものが1の割合になった。同様に、種子の色が黄色のものと緑色のものを交配しても、やはり同様の結論が得られた。
独立の法則の発見
メンデルは、エンドウの背の高さやしわの有無など、複数の形質をもつもの同士をかけ合わせた。すると、それぞれの形質の遺伝の仕方に相関関係はなく、1つずつの形質について優性の法則・分離の法則が成立した。これを独立の法則と呼ぶが、メンデルの死後、ある一定の条件のもとでしか成立しないことが分かった。